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実は、社名変更するつもりは全くありませんでした。新たな社名とVMVに込めた思い。

思いと勢いばかりで独立して早7年。共に歩んできたJoin for Kaigoという名前を手放し、5/18から新たな屋号を名乗ることになりました。最近打ち合わせのたびに、「なんで社名変えたんですか?」と聞いていただけるので、改めて書いておこうと更新頻度低過ぎなnoteを書き始めています。笑

はじめましての方も、あらためましての方も、株式会社Blanket 代表取締役の秋本可愛です。どうぞよろしくお願いします。

Join for Kaigoという名前に込めた思い

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「Join」 には「参加する」と「つながる」って意味があるのですが、人と人とがつながり、 笑顔と笑顔がつながり、 今が未来へとつながる。 学生と社会人であったり、 問題に苦しむ人と解決できる人であったり、 その人と人との「つながり」が、 現場で働く人の笑顔や、 さらにはおじいちゃんおばあちゃんの笑顔に「つながり」、 笑顔が次第に増えていくと、 今「介護」がまだまだネガティブなイメージを持たれている現状から 自分の親、そして自分自身が受ける 介護の未来へ「つながる」。

 そして「参加する」は、 「介護」という道は、祖父母の介護であったり、 親の介護、自分自身が介護を受ける側へと、、、 誰もが通る可能性の高い道。 毎年めでたいことのように歳を重ねるたびに祝福され迎えた終盤は、自分が生きていることを否定してしまうようなそんな現状は嫌だと、誰もが通る道なのであれば、通りたくなる道にしたい。 人生の後半で訪れるその道が、 通らざるを得ない、また避けたい道であるのが今だと思います。

その道をどんどん通りたくなる道、 思わず参加したくなる道にしたいという想いと、 変えて行く中で色んな人が参加して欲しい という願いを込めてこの名前にしました!

これが当時大学卒業したばかりの22歳の私が法人設立日に書いたブログに書いていた言葉。言葉の選び方に幼さを感じ、ここに掲載するのは少し恥ずかしい気持ちもありますが、見返してもあまり根っこにある思いは7年前も、今も変わってないなあと思います。

「全員参加型の社会を介護から」そんな意味を込めた「Join for Kaigo」という屋号。電話では2〜3回に1度は聞き返されたり、略すと「JFK…ジョンエフケネディじゃん!」なんて時々突っ込まれたり、まさに大学生が考えました!って感じのこの名前も、なんだかんだ7年掲げてくると愛着もあり、社名を変更する気は実はというと、全くありませんでした。

実は、社名変更するつもりは全くありませんでした…。

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取締役の野沢が参画したタイミングで、「介護から人の可能性に挑む」というミッションを掲げ、その先にあるビジョンはあえて「ブランク」にしていました。可能性という言葉には「潜在的発展性」という意味があり、人の可能性に挑んだ先の未来は自分たちで定義することなどできない…そんな思いでミッションのみ掲げていました。

しかし、関わる人が増える中で、どこに私たちが向かうのかを明確に掲げる必要性を感じ始めたり、昨年マザーハウスの副社長の山崎大祐さんの経営ゼミに参加し、「ビジョン」の言葉の重要性を学び目指す先の言葉をつくることに決めました。

昨年末から毎週ミーティングを重ねてきました。ビジョンをアップデートすることは、自分たちは何のために存在するのか?と存在意義そのものを問われることであり、ずいぶん時間がかかりました。

新たなビジョン・ミッション・バリュー

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ビジョン・ミッション・バリューに込めた想いはリリースの文章をよければご覧ください。

私たちはこれまで7年間、多くの介護職や介護事業者が抱える課題―「葛藤」に寄り添ってきました。時にそれらの「葛藤」は異なる立場の人たちを分断し、対立の要因となってしまったり、対立を避けるために、誰かが自分の想いを押し殺し、生きづらさを抱えてしまうきっかけとなり、避けるべきものとして捉えられがちです。
しかし、「葛藤」は現状に違和感や課題認識を持ち、何かを変えようとする人や組織の中に生まれるものであり、何かを変える力を持っていると考えています。私たちは、介護という領域から様々な「葛藤」と向き合い、向き合う人や組織を応援していくことで、「葛藤」を分断や対立を生むものではなく、新たな価値を生み出すポジティブな「エネルギー」へと昇華していきたいと考えています。
その「エネルギー」は超高齢化社会をよりよいものにしていく様々なアクションを生み出していきます。そして「葛藤」を「エネルギー」に変えていくその過程は、葛藤を共にした人を、何より自らを好きになっていくプロセスになると、私たちは考えています。
介護領域で起きる「葛藤」から、自分を、他者を、世界を好きになるきっかけをつくっていく。その先に全ての人が希望を語れる社会をつくる。
新型コロナウイルス感染拡大という大きな危機に社会全体が包まれる今だからこそ、新たな希望を見出すために、私たちはこれからも介護に関わる人や組織、よりよい超高齢社会の実現のために挑戦を続ける皆様と共に歩んでまいりたいと考えております。

介護領域の課題は、単純なものではなく、1人ひとりの価値観、関係性や、制度や業界の商習慣、家族やお金など様々な物事が複雑に絡み合っており、その解決は決して一筋縄にはいきません。それぞれ願いがあるからこそ生まれる「葛藤」をこの先の可能性に変えるのか、それとも分断や諦めへと変えてしまうのかで、一歩先の未来は全く異なる世界になってしまうかもしれません。だからこそ私たちは、「葛藤」を可能性に変えていきたいと思っています。

そして私が最も好きなのは、バリュー。「介護が、自分を、他者を、世界を好きになるプロセスになる。」この言葉ができた時、じ〜ん身体の内側があったかくなり、泣きそうになりました。いや、泣きましたね。笑

これについて書き始めたら、10000字くらいのブログになってしまいそうなので、今回は深く触れるのは辞めておきます。(笑)気になってくださった方は、ちゃんと私がnoteを次に書くように応援してください。w

新しい会社名は、「株式会社Blanket」です。

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「社名提案しても良いですか?」と言われた時、(どうせ変えないけど、それでもいいなら)「いいですよ」くらいにどこか自分の大事な話をしているようには思えなかったし、ビジョン・ミッションが固まるまでは、その必要性すら正直感じていませんでした。

ですが、ビジョン・ミッション・バリューがうまれ、社名というピースがなんだかはまらなくなりました。「参加する」という意味合いが強くある「Join for Kaigo」は、そこに込めた想いが異なるわけではないものの、力の置き所が変わったように思えました。なので、社名を変えるという大きな意思決定は、自然な流れであまり力まず決めれたように思います。

ビジョンや社名についての話し合いは経営層中心で行ったものの、そのプロセスは全て公開し、おおよそ方向性が決まった時は、メンバーとみんなで話し合いました。最後社名を変えるかどうかは、メンバーから「明日の朝、かあいさんが目覚めたときの気持ちで決めたらいいと思います。」と言われ、迎えた翌日3月7日の朝、変えることに違和感を抱いていないどころかワクワクしているような自分の気持ちを確認し変えることに決めました。その日は新たな屋号でスタートを切る会社の発展を願い、神社にお参りにも行きました。

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「株式会社Blanket」は、その名の通り「ブランケット」を意味します。ブランケットは、子供が葛藤期(アイデンティティの移行期)に肌身離さず身につけるものとして〜。葛藤期に寄り添い、チャレンジするためのパートナーでありたいと屋号を変えることに至りました。

新たなロゴマークは、Blanketの頭文字「B」をモチーフに、 アイデンティティの移行を、成長・巣立ちととらえ、 小文字の「b」が、成長して大文字の「B」になる途中の様子を表現しています。全体を曲線で構成することで、優しく、親しみやすい雰囲気に仕上げて頂きました。

Blanketというあたたかみのある言葉がもともと持つ温度感に包まれるように、不思議なほど早々に自分たちにフィットしているような感覚を抱いています。

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8期目にして初めてコーポレートサイトも作ったので、よければ覗いてみてください。お気に入りのサイトができて、毎日のように見ています。(笑)よく何やってるの?どうやって稼いでいるの?と聞かれていたのですが、よく7年間もサイトも作らず、いろいろな機会をいただいて来たなと、本当に周りに恵まれているなと感じました。

今回本当に素敵な方達にコーポレートリブランディングお力添えいただきました。

ロゴ・サイトデザイン HIBA 吉田ナオヤさん
イラスト つまようじさん
カメラマン 牧野智晃さん

そしてVMV・社名・リブランディングの全体のディレクションは、今年からブランドリサーチャーとして参画してくれた原拓也くんが本当に私たちの思いを汲み取りながら、介護についての理解を深めながら、リードしてくれました。wantedly経由で出会って早々にこれまで大事にしてきたことや、私のやりたいこと、いろんな感情を共有して言葉を紡いできたのですが、彼と出会っていなかったら、VMVも社名も、こんな形で表現することにはならなかったと思うと、本当にありがたいご縁だなと心から感謝しています。


ビジョンが変わるということ、社名が変わるということ、それはともすれば会社が変わると言っても過言ではないほど、大きな意思決定だと感じています。そんな大きな意思決定をした私は自身は一体どう変わっていくの?と良いプレッシャーを自分にかけながら、新たな屋号とVMVを掲げ事業に向き合っていきたいと思います。長々と書きましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。これから改めて、Blanketをどうぞよろしくお願いします。


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