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本を買い戻した話

3年前、今の家に引っ越す際に大量の本を処分しました。
本には必ずカバーをかけていたので状態もよく、かなり高く引き取ってもらいました。

慎重に「いる」「いらない」を選別したはずなのに、今になって急に手元に置きたくなった本がありまして、この間新たに購入してきました。

握手券が付いているわけでも、プレミアでもないこの普通の本。
2冊も買うことになるなんて、なんて著者に貢献しているんだろうと、本屋のレジ前でついしゅんとなってしまいました。
他にも欲しい本は山ほどあるのに…

ただ、また手元に置いてあることで必要な時には見返すことが出来るし、安心感を買い戻した気持ちです。
他の本ではなく、この本を優先して再購入したのにも何か因果があったのかもしれませんしね。

場所をとる紙の本。
でも本を開いたときのあの香りと紙の質感。
読みながら味わうコーヒーの香りと味に混ざった感覚。
Kindleなどでは味わえない情報以外の五感が感じる満足感は、紙の本でしか味わえないものだと思っています。

本棚って時々俯瞰してみると、今自分が何を欲しているのかが如実にわかって面白いです。
本をお持ちの方は是非一歩下がって蔵書をご覧になると、無意識な自分に気づく事ができるかもしれませんよ。

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