東洲斎写楽はもういない

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東洲斎冩樂は「とうじゅうさいしゃらく」と読まれていた。

洲は「しゅう」とは読まず、「じゅう」と読む。「州」と混同していた。

このじゅうは「斎藤十」のもじり。

したがって、写楽は能役者斎藤十郎兵衛。


池田 満寿夫案
・第一期の作品で中村此蔵だけが素顔で描かれている
・楽屋を写すから「しゃがく」


写楽の「楽」とは猿楽(能楽)のこと。


写楽の「しゃ」は「寫」ではなく、「冩」でもなく、落款の旧字がただしい。

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「しゃ」は、能の本面(規範となる名人の作)を模倣して新たな能面を作ることを「うつす」といい、この「うつ」には「しゃ」の漢字が当てられる。

単なる「写す」ではなく、精神面も含めた深い意味がある。


写楽作品の独特の指の形が、能役者の鉤指の形と同じ。

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