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日記な雑記

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日記のような雑記のような日々のあれこれ
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記事一覧

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今日はお日さまばんざいパーティーをしようと思う。特別なことはいらない。わたしとお日さまの…

ルル
3年前
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淡やかな夕暮れ

「あわやか」と打っても「淡やか」とは変換されないから、そんな日本語はきっとないんだろう。…

ルル
3年前
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1024

引っ越すことを決めたら、いつもの見慣れた風景がとても愛おしく大切に思えて、時々泣きたくな…

ルル
3年前
12

1002

昼間には感じられなかったけれど、陽が落ちたあとの熱が鎮まった空気に、香りがついていた。ひ…

ルル
3年前
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0916-2

わたしのしあわせは簡単だ。好きな花を見る。葉っぱや新芽に触れる。それらを心ゆくまでゆっく…

ルル
3年前
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0907 周波数を変える

FMトランスミッターを使っていると、他の車で聞かれている曲やラジオを拾うことがある。すれ違…

ルル
3年前
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0906 虹を探して見つけたもの

虹が出ているような気がして、探しに北へ向かって歩いた。電器店の建物が邪魔をして、虹が出ているだろう方角はよく見えない。これは出ていたとしても見つけられないなと思ってあきらめた。電器店の隣の公園にムクゲが咲いていたので、それを見に行こうと思った。 道路の西側は田んぼになっていて、少し歩くとツユクサがたくさん咲いていた。田んぼと道路の間に群れをなしている。群生しているのを見るのは久しぶりだったから、わたしはしゃがんで眺めた。ついさっき降った雨のしずくが、花びらや葉にきらきらとし

0904 瑠璃のきらめき

今朝、ベランダのツユクサが二輪咲いていた。二つも咲いてくれてうれしいな、と、かがんでのぞ…

ルル
3年前
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0819

四時四十四分に目が覚めた。カーテンを開けて窓も開け放つと、ひんやりとした空気が入ってきた…

ルル
3年前
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言の葉の波紋

自分を取り戻して、自分の核、コアを思い出す瞬間。それは読んでいるときにやって来ることが多…

ルル
3年前
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0810 朝の公園

朝日に向かって歩いていたら、白っぽく靄がかったようなひかりの中に、蓮畑を見た。その場所だ…

ルル
3年前
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朝ごはんに桃ひとつ

台所に置いていた桃は、時折ふわっと甘やかに香った。皮をむくと、その香りがなくなってしまう…

ルル
3年前
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後押しするもの

「色は人を後押しする」 佐伯一麦さんの小説の中で出会ったことば。草木染めの媒染という工程…

ルル
3年前
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0802 蝉の声

寄り添うムクゲ。ふたごみたい。空はとっても晴れていて、でも入道雲は見えなかった。雲の粒子は粗くて、水っぽい質感で浮かんでいる。その凹凸にひかりがやさしく照り映える。 小さな東屋の、屋根内側の縁に蝉がばたばたとぶつかっていた。何度かトライしたのちに、屋根の外に出ることに成功して、蝉は一目散に木陰に飛んで行った。わたしは東屋のベンチで蝉の声を聞こうとやって来ていた。腰かけて耳を傾ける。当たり前のことだけれど、蝉の声は東屋の屋根に遮られてくぐもっていた。そうだな、やっぱり直に全身