フィガロの結婚気分で洗濯機を購入。
仕方がない、フィガロの結婚やるか。
オペラや演奏ではありません。
我が家では巻き尺で家の寸法を測ることをフィガロの結婚と呼んでいます。
モーツァルトのオペラが好きで「フィガロの結婚」は何度も観に行っているのですが、序曲が終わって第一幕の冒頭でフィガロが部屋のサイズを測る場面が印象的です。
あの軽快で魅力的な序曲のあとに部屋の測定というコミカルな場面で舞台が始まるセンスは素晴らしいなと思います。
そんなわけで部屋の寸法を測ることををフィガロの結婚と呼んでいるのですが、今回、寸法を測ることになったのは、洗濯機が壊れたからです。
脱水が出来ない、と妻が言い出したのが2日ほど前です。
少し前から乾燥機能も効かなくなってきていて、ドラムが爆音をたてて回るようになりました。
息子が生まれる前に買ったものなので5、6年か、もっと使ったかもしれません。
そこで三連休初日、家族3人で近所の家電量販店へ。
家電を買うときはいつもささっと決めます。これは僕の数少ない長所だと思います。
今回もその場でHITACHIのドラム型洗濯機を買うことに決め、店員さんに相談したところ、面白いことを言うのです。
「寸法を測って写真に撮って来ていただけると2000円お値引きします」
何だって。
もう、聞いた瞬間、フィガロの結婚序曲が頭の中で鳴り出しました。
三連休初日から面白いことになってきました。
面倒だなと思いつつ、そのまま自宅マンションに戻り、寸法を計ります。
こういう時は数字はイタリア語で。
大学時代にローマ史を専攻していてイタリアに1ヶ月ほど行ったこともあり、イタリア語は割と得意です。
計り終えると、再び家族で家電量販店へ。
無事に洗濯機を購入しました。
今日の午後、古いものを回収していただいて、新しいものを設置していただく予定です。
気分が良かったので、夕食では、入学式前からずっと我慢してきたワインを開けました。
最近は歳のせいか、ワインを飲むと翌日に残るので、仕事が忙しい新学期はワインを飲まずにいたのです。
三連休なのでいいでしょう。
セラーにイタリアがなかったのでフランスワインで乾杯しました。
思わぬ楽しい一日になりました。
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