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遺族と特攻隊員へ届けた「うた」…今週の『ブギウギ』

銭湯「はな湯」の看板娘から“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スターになっていく花田鈴子→福来スズ子(澤井梨丘さん→趣里さん)が、暗い戦争の時代や、燃えるような恋と別れなどを乗り越え、人々に勇気と希望を与えていく朝ドラ『ブギウギ』第14週「戦争とうた」。

スズ子は富山へ、茨田りつ子(菊地凛子さん)は鹿児島の海軍基地へ慰問に訪れていた木曜日。スズ子は宿泊先の女中・静枝(曽我廼家いろはさん)の子供を可愛がるも、「贅沢は敵」と言われてしまい。夫を亡くした彼女からは「(戦争に負ければ夫は)犬死」との言葉。戦死した弟を思い浮かべ、スズ子は複雑な表情。

一方、りつ子は軍の上官から、軍歌を歌うよう依頼されるも拒否。しかし、彼らが特攻隊員だと知ると、希望曲に応えることを同意。その頃、上海の羽鳥善一(草彅剛さん)による音楽会は大成功。最後のリクエストで、歌手・李香蘭(昆夏美さん)が「夜来香」を、情感たっぷりに歌い上げました。

慰問本番となった金曜日。りつ子が、特攻隊員たちのリクエストを募ると、皆「別れのブルース」を所望。彼らの心境が分かるだけに、上官は席を外し。りつ子が歌い終わると、隊員らは口々に感謝の言葉を述べ、りつ子を堪らず、舞台を降りて涙。

スズ子は静枝に、歌を聴きに来て欲しいと依頼しますが、静枝は仕事があるとつれない素振り。しかし、スズ子の最後の曲「大空の弟」の時には、娘を連れて現れて。自分と同じ境遇で、歌に感動した静枝は、デレました。

来週は敗戦後が描かれるようですから、取り敢えずは明るいムードになりそうですね。愛助とのあれこれもありますが、個人的にはスズ子の親衛隊ともいうべき、パンパン(米兵相手の娼婦)たちがどう描かれるかに注目です。

余談:能登半島地震で、再び脚光を浴びたヤマザキパンに関する記事が興味深く。


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