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ドラマ日記『罠の戦争』(第7話)&『大奥』(第8話)

愛する家族を傷つけられた議員秘書・鷲津亨(草彅剛さん)が、知略を尽くして鮮やかな“罠”を仕掛け、悪しき政治家を失脚させる痛快エンターテイメント『罠の戦争』の第7話。

鶴巻憲一(岸部一徳さん)を厄介払いしたい竜崎始(高橋克典さん)の計らいで、幹事長室付近の監視カメラの映像を見ることに成功した鷲津。そこには、息子・泰生(白鳥晴都さん)が転落した日の夜遅く、幹事長室に駆け込む鴨井ゆう子(片平なぎささん)の姿が映っていた。

泰生の転落事件隠蔽に関与したと思われる鴨井を問い詰めるする鷲津でしたが、しらばっくれる鴨井。その息子・文哉(味方良介さん)が怪しいと踏んだ鷲津は、鴨井の秘書である小鳩(新原ミナミさん)を罠にはめ、居場所を特定。

一方で、鷲津の協力者である記者の熊谷(宮澤エマさん)が、事件に関する煽り記事を書き。その後、それを読んだ目撃者の女性・鯨谷美也(冨手麻妙さん)が鷲津に接触。鷲津は鯨谷を使って鴨井を罠にはめ、ついに真相を暴きますが、鴨井は開き直り、息子は別人格であると。

この一件で、ついに鷲津を潰すことにした鶴巻。鷲津と親しかった鷹野聡史(小澤征悦さん)もその一翼を担うことに。幹事長側と全面戦争に突入しましたこの段階で、残り4話あることが発表。まだまだ色々ありそうです。

三代将軍・家光の時代から、幕末・大政奉還にいたるまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いた傑作コミックを再ドラマ化した『大奥』の第8話。

時は、8代・徳川吉宗(冨永愛さん)の時代へ。吉宗は久通(貫地谷しほりさん)から村瀬(石橋蓮司さん)の死を知らされる。それと同時に、吉宗が読んでいた『没日録』の続きが紛失。吉宗は村瀬の死と『没日録』の紛失に何か関係があるかもしれないと怪しむ。

歴史上、吉宗が行った施策「上米の制」「目安箱の設置」「小石川養生所の設立」を盛り込みつつ、ドラマオリジナルとなる水野祐之進→進吉(中島裕翔さん)の再登場と赤面疱瘡に効く「猿の肝」の発見、大岡越前守忠相(MEGUMIさん)の大活躍が描かれました。物凄い情報量のある脚本でしたが、さすが『JIN-仁-』の森下佳子さんといったところ。

吉宗の時短種付けも面白かったのですが、“赤ひげ先生”こと小川笙船(片桐はいりさん)が言った「人は国の宝だろうに。それとも貧乏人なんか人と思っちゃおられぬのかね」に、森下さんらしい現代に通じるメッセージ性を感じました。同じ森下さんの『天国と地獄』のセリフを再掲。

こんなに違うのは何でなんだよ? 俺がバカだから? 怠け者だからか? 自己責任か? 違うだろ!


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