横浜地方検察庁中央支部の検事・西村奏（石原さとみさん）が封印したはずだった、青春時代の「光と影」。抗えない運命の中でも、自分の意志を貫いて突き進む奏の姿を描く、20年の時をかけたサスペンスラブストーリー『Destiny』の第2話。

検事の奏は、大物政治家の息子が絡む違法薬物売買事件を担当していた。事件の注目度が高まる中、被疑者は犯行を否認し、焦った奏は帰宅後も仕事を続けていたところ、恋人の貴志（安藤政信さん）から突然プロポーズされて…⁉

12年前に亡くなったカオリ（田中みな実さん）。一緒にいた奏の恋人・真樹（亀梨和也さん）が直後に失踪。ボロボロになっていた奏を救ったのが現在の恋人の貴志で、これまでの二人の歩みが丁寧に描かれたことが、後半の真樹との突然の再会劇に効いていました。

違法薬物売買事件を起訴するには証拠が弱いと、支部長の大畑（高畑淳子さん）に叱責された奏。なんとか新証言を引き出し、起訴に持ち込める手はずを整え、カオリの13回忌に向かいますが、すでに終わっており。

墓参り後、久しぶりに母校を訪ねた奏。懐かしい教室にいると、そこに入ってきたのが真樹。12年前と変わらぬテンションで「会いたかった」と言葉をかけてくる真樹に、想いが込み上げてきた奏は「何で黙っていなくなったりしたの!?何でなにも言わずに…酷いよ！」と号泣。再び立ち去る真樹。

違法薬物売買事件を起訴の承認を大畑にもらいに行った奏でしたが、被疑者の担当弁護士が、真樹の父・野木浩一郎（仲村トオルさん）に替わったことで形勢逆転。新証言は覆され、結局は不起訴に終わりました。

真樹との再会の件を、祐希（矢本悠馬さん）とデキ婚していた知美（宮澤エマさん）に話すと、「絶対に会っちゃ駄目！」と釘を刺されます。貴志と良好な関係を築いてきた奏ですが、正反対のタイプの真樹に再び溺れる予感がしたんでしょうね。その話を聞いた祐希の表情も意味深。

ラスト。浩一郎の前に現れた真樹。それをたまたま目撃した奏。聞こえてきたのは、真樹が浩一郎に「あんたが殺したんじゃないんですか⁉辻英介を！」と詰問する言葉。奏の父・英介（佐々木蔵之介さん）は自殺ではなく、殺害された!?それも真樹の父に？というところで終了。

グッと面白くなってきました。

記憶を失った緒方まこと（生見愛瑠さん）24歳の手元に残された1つの男性用の指輪･･･。指輪がピッタリとはまる3人の男たちの登場で、恋の四角関係が幕を開ける。“恋の相手”と“本当の自分”を探すラブコメミステリー『くるり〜誰が私と恋をした?』の第2話。

記憶喪失になったまことは、今の自分らしく生きるために安定した仕事を辞めてしまう。新たな職探しを始めるが、自己PRの壁が…。記憶がないため自分がわからないのだ。自称元カレ・公太郎（瀬戸康史さん）には「好きなことを仕事にしたらいい」と言われるが、好きなことがわからず。

再就職に苦戦するまことでしたが、元同僚の朝日（神尾楓珠さん）から福丸醤油への就職を紹介された上、人事からまことのエントリーシートを手に入れてもらい。緊急連絡先には名字が違う母。電話してみるも、子供が出て来て…。市外局番は「0588」なので静岡県。再婚してるという事でしょうか。

悩んだ末、福丸醤油の採用は断り、指輪を作ってもらった立川杏璃（ともさかりえさん）がいるリングショップ「gram」で、自らも職人を目指すことになりました。ちょっと思いつき過ぎで大丈夫かな？

一方、公太郎のフラワーショップで、巨大な花束を用意してもらい、まことにプレゼントするなど、猛アプローチを見せた律（宮世琉弥さん）。実は誠の元同僚・松永（菊池亜希子）とつながっており、初回の風船の出会いも仕組まれたもの。

「ラブコメ」ではなく、「ラブコメミステリー」の意味がやっとわかってきました。

余談：NHK『ドキュメント72時間』、19日の放送は「鹿児島空港　旅立ちの春に」。グッとくるものがありました。希望を胸に都会へ旅立つ若者と、心配しつつ見送る親たち。これから、良い事も悪い事もあることを、経験知的に知っている大人は、どうか（少しでも）幸多かれと祈るしかない。