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檀れいが素晴しすぎた『当確師』

以前、「年末年始のSPドラマをチェック」という記事で挙げていた『当確師』を、昨夜リアルタイムで見ました。一言でいえば傑作。たかが2時間ドラマと舐めてました。下手な映画を見るより断然面白かったです。

凄腕選挙コンサルタント・聖(香川照之さん)は、国会議員(木場勝己さん)から、高天市の市長(高橋克実さん)を落選させて欲しいと依頼される。聖は鏑木の対立候補に、保育園経営者で鏑木の妻の親友(奥貫薫さん)である幸子(檀れいさん)を擁立するのだが…というストーリー。

事前の番宣では『ハゲタカ』の真山仁さん原作、『半沢直樹』の香川さん主演が売りになってましたが、脚本家が映画『パッチギ』『フラガール』、朝ドラ『マッサン』、ドラマ『昭和元禄落語心中』の羽原大介さんであることをもっと強調するべきでした。久しぶりに唸るような名脚本。

香川さんは相変わらずの香川節ですが、むしろ注目は脇役陣。最初は人が良いだけの保育園園長と思わせて、実はさまざまな過去を持つ女性を巧みに演じ切った檀さん。最後のシーンには痺れました。近年はあまり役に恵まれてこなかった檀さんですが、底力を見せつけましたね。

本ドラマでは悪役となる現職市長を演じた高橋さん。いい人キャラのイメージがありますが、今回はしっかりと悪い役にハマっていました。 『グッディ!」を辞めて俳優業専念で正解。奥貫さん、矢島健一さん、岡山天音さんらもよかったなあ。

実際の選挙の裏側を知るという意味でも、なかなか面白く。これ連ドラにすればいいのに、と思いました。なお、Tverで無料配信されているようですので、年末年始、見るドラマに迷ったら、おすすめです。


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