スランプ気味の作家・三馬太郎（中村倫也さん）が亡き父の故郷、山間の“ハヤブサ地区”に移住。地元の消防団に加入したのを機に、太郎は連続放火騒動に巻き込まれる戦慄のホラーミステリー『ハヤブサ消防団』の最終回。

太郎は作家である自分にしかできないある方法で、彩（川口春奈さん）を止め儀式を制止しようとするが、はたして太郎の言葉は彩に届くのか⁉このままハヤブサは教団に乗っ取られてしまうのか⁉ついにハヤブサに襲いかかる陰謀のすべてが明らかに！

太郎は、教団の開祖（聖母）とされていた山原展子（小林涼子さん）の義兄である住職・江西佑空（麿赤兒さん）と、展子の幼馴染・野々山映子（村岡希美さん）の証言を彩に突き付けますが、説得に失敗…。

彩は自身が教団の聖母になる儀式に登場する予定で…万事休すとハヤブサ消防団の皆が思ったその時、彩から語られたのは教団の一連の犯行。信者たちは去り、代表者の杉森登（浜田信也さん）も逮捕されますが、真鍋明光（古川雄大さん）は太郎に発砲。ギリギリのところで助けられました。

彩も一定の罪で拘置所に。太郎はそんな彼女を待つのでしょう。いや、面白かったです。恐らくは『ハヤブサ消防団』というぼんやりとしたタイトルがジレンマで、番宣でネタバレが出来ずに、視聴者をあまり呼べなかったのでしょうが、中盤からオウム真理教的展開にゾクゾクしました。

普段はスーパーでパートをしている主婦・浜岡妙子（若村麻由美さん）が、ある日を境に大女優・若菜絹代（若村さん）としてなりすまし生活を送る姿をコミカルに描くコメディー『この素晴らしき世界』の最終回。

妙子、莉湖（木村佳乃さん）、夏雄（沢村一樹さん）たちは沖野島紀明（吉田宗洋さん）が起こした犯罪を暴露することを決意。陽一（マキタスポーツさん）やあきら（中川大輔さん）、詩乃（平祐奈さん）、蛍（永瀬莉子さん）、浅野俊徳（佐戸井けん太さん）らの協力も得て計画を進めていた。

多くの人たちが権力者に忖度し、見て見ぬふりをしてきたテレビ業界の闇を、生放送で絹代（実は妙子）が明らかにするという、この（ジャニーズ的）タイミングで、嘘でしょうというぐらいの神回。

いや、凄かった。最後まで視聴して良かったです。鈴木京香さんの代役で主役を務めた若村さんの演技力を再認識しました。これを機に、オファーが増えそうです。

余談①第9話前に放送された『VIVANT　緊急生放送150分ＳＰ」をやっとみました。いや、面白いし最終回後に視聴すると、さらに作品への理解が深まりました。ぜひ、堺さんらのコメントが聞ける副音声バージョンでどうぞ。

余談②朝ドラ『らんまん』の「ファン感謝祭ｉｎ高知」の放送を見ました。主役の神木隆之介さんと、ヒロインの浜辺美波さんはインタビュー映像だけながら、主人公の祖母役・松坂慶子さんと脚本家の長田育恵さんが登場。

名シーン映像を交えながらの長田さんの解説が秀逸。脚本家の中でもトップクラスの知性を感じさせると共に弁が立ち、作品の狙いもよくわかり、めちゃめちゃ面白かったです。ちなみに、長田さんの師匠はあの井上ひさしさん。自分の大学の大先輩でもあり、シンパシー。

余談③NHKのローカル番組に、朝ドラ『あまちゃん』で存在感を示した、駅長・大吉役の杉本哲太さんが登場。ドラマの映像も盛りだくさんで、楽しかったです。

ちなみに司会者は、『あさイチ』で有働さんやイノッチと司会をしていた柳澤秀夫さん。杉本（『あまちゃん』）×柳澤（『あさイチ』朝ドラ受け）の組み合わせも絶妙でした。