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争議終結と出生の秘密…今週の『ブギウギ』

銭湯「はな湯」の看板娘から“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スターになっていく花田鈴子→福来スズ子(澤井梨丘さん→趣里さん)が、暗い戦争の時代や、燃えるような恋と別れなどを乗り越え、人々に勇気と希望を与えていく朝ドラ『ブギウギ』第4週「ワテ、香川に行くで」。

大和(蒼井優さん)やスズ子たちが、山寺に籠ってストライキを始めた月曜日。会社側はメンバーの親たちに接触し、止めさせようと画策。親たちが一斉に山寺へやってきて、娘たちを連れて帰ろうとするのですが…。

そこにやってきたスズ子の両親(水川あさみさん、柳葉敏郎さん)。差し入れを持ってきて「親としては、応援してあげなあきまへんで」と。これで雰囲気ががらりと変わり。食事しながら親と歓談するメンバーをうらやましく見ている大和。最後は皆で歌を披露。

その頃、社長の大熊(升毅さん)は、15年前に出会った頃の大和を思い出し。橘(翼和希さん)は、大和に思いを寄せる股野(森永悠希さん)に、「あんた、これでええんか」と鼓舞。

15年前の回想シーンで、大熊社長が家出同然の大和に「これからはワシが親代わりや。絶対お前さんのことは見たる」と声をかけた火曜日。股野が会社を辞めるとの決意を示したことで、橘も自分の退団と引き換えに、大和の嘆願書を受け入れるよう、大熊社長に直談判。

大熊社長は条件を飲むことと引き換えに、大和を辞めさせると言い出し。「泣いて馬謖を斬る」ですね。その頃、山寺に向かった股野は夢を追う覚悟を大和に伝えると共に、好きですと告白。立ち聞きするメンバーたち。そこに、橘と林部長(橋本じゅんさん)が現れて。覚悟は決まっていた大和と橘。

ストライキメンバーが梅丸少女歌劇団に戻ってきた水曜日。皆で喜びを分かち合っていると、林部長から大和と橘が辞めることになったことが告げられます。泣き叫ぶスズ子に、感情が揺さぶられたのか「悔しいなあ、辞めたくないなあ」とついこぼした大和。

トップスター二人の穴を埋めたのは、大和考案のラインダンス。観客たちは熱狂。大和たちの蒔いた種が、次の世代に受け継がれていくのでしょう。さて、二人の再登場はあるのかな。

羽鳥善一役で草彅剛さんが初登場した木曜日。桃色争議から1年。劇団員たちは休暇をもらえることとなり、各々計画を話した後、スズ子が家に帰ると、六郎(黒崎煌代さん)がアホのおっちゃん(岡部たかしさん)がかつて語った話を持ち出し、二人は本当の姉弟ではないかもと言い出し。

六郎の話を相手にしないスズ子でしたが、同じ日、香川の実家から手紙が来ており、「白壁の家」の治郎丸の頼みで、スズ子に法事に来て欲しいとのこと。怪しむ両親でしたが、スズ子と六郎を香川に送り出しました。この日、『あさイチ』ゲストに西野キヌ役の中越典子さん登場。

朝ドラ常連の三林京子さんが、スズ子の祖母・大西トシ役で登場した金曜日。親戚が集まっての夕食を取りつつ、両親の駆け落ち話を初めて知るスズ子と六郎。

翌日、治郎丸家の法事に出席したスズ子。迎えたのは当主の和一(石倉三郎さん)と妻・ミネ(湖条千秋さん)。法要の後、食事の席で和一は酒でベロベロになってしまい、スズ子が孫であることを暴露。そこに六郎がウサギやニワトリを連れて来るカオスの中、動揺するスズ子でした。

余談:第1週の感想で予想した通り、朝ドラ『こころ』に主演した中越典子さんの、その時の母親役が趣里さんの実母・伊藤蘭さんで、今回の趣里さんの母親役が中越さんというキャスティングの妙。


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