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女優ノート『中谷美紀さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、映画『総理の夫』に、田中圭さんとW主演する中谷美紀さん。3年前にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のビオラ奏者と国際結婚。

バラエティ番組『桜っ子クラブ』内の「桜っ子クラブさくら組」のメンバーとしてアイドル活動をしていた中谷さん。ドラマ『ひとつ屋根の下』(1999年)で女優デビュー。

一躍注目されたのが、ドラマ『ケイゾク』(1999年)。『池袋ウエストゲートパーク』や『TRICK』で知られる、堤幸彦監督の斬新な演出が光る傑作。中谷さんは、頭脳明晰で変人の刑事役で、元公安の渡部篤郎さんとの絡みが絶妙。主題歌「クロニック・ラヴ」も中谷さんが歌いました。

迷宮入り事件を継続捜査する警視庁捜査一課二係に配属された、幹部候補の新米刑事・柴田純 (中谷さん) が、真山徹(渡部さん)と共に、卓越した推理力で難事件解決に挑むサスペンス。

その後も、『永遠の仔』(2000年)、『JIN-仁-』(2009、2011年)、『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(2016年)、『あなたには帰る家がある』(2018年)などのドラマに出演しますが、軸足は映画へ。

『嫌われ松子の一生』(2006年)では、女教師から風俗嬢、殺人犯まで演じ、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など映画賞を総なめしましたが、個人的には前年の映画版『電車男』(2005年)のエルメス役が好きかな。

ネットの掲示板で話題となったオタク青年と美女の恋物語を、山田孝之と中谷美紀主演で映画化。ある日、電車の中で酔っ払いから美女を助けたオタク青年。恋愛経験のない彼はインターネットサイトの住人たちの応援を受け、恋の成就に向けて奔走する。

そして最後は、もう何度か紹介している『阪急電車 片道15分の奇跡』 (2011年) 。有川浩さんの原作を、岡田惠和さんが脚本化した、ハートフルな群像劇の傑作。

宝塚から西宮北口間を走る、えんじ色の車体にレトロな内装の阪急今津線。その電車に様々な愛に悩み、やりきれない気持ちを抱えながら、偶然乗り合わせただけの乗客たちがいた―。片道わずか15分のローカル線で起こる、世代を超えた温かい奇跡の物語。



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