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俳優ノート『鈴木亮平さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は2021年春ドラマ『レンアイ漫画家』に主演する鈴木亮平さん。

『西郷どん』(2018年)に主演した大河ドラマ俳優という肩書だけでなく、様々な面を持つ鈴木さん。東京外国語大学外国語学部卒業、英検一級、世界遺産検定1級、和製デ・ニーロ、史上初の水着キャンペーンボーイなど。

そんな鈴木さんは2007年に『椿三十郎』で映画デビュー。2014年、朝ドラ『花子とアン』でブレイクするまでは、脇役や端役が多く。それでも、『メイちゃんの執事』(2009年)『魔女裁判』(2009年)『空飛ぶ広報室』(2013年)『HK 変態仮面』(2013年)など、記憶に残る役も少なくなく。

そんな端役時代の鈴木さんでまず挙げたいのは、何度も取り上げている映画『阪急電車 片道15分の奇跡』(2011年)。予告編冒頭から、元カノ(中谷美紀さん)に口汚く罵られている鈴木さんが最高です。

宝塚から西宮北口間を走る、えんじ色の車体にレトロな内装の阪急今津線。その電車に様々な愛に悩み、やりきれない気持ちを抱えながら、偶然乗り合わせただけの乗客たちがいた―。片道わずか15分のローカル線で起こる、世代を超えた温かい奇跡の物語。

続いては、徹底した役作りのために20㎏も減量し、米国の名優ロバート・デ・ニーロの「デ・ニーロ・アプローチ」が思い出された『天皇の料理番』 (2015)。鈴木さんは主人公(佐藤健さん)の兄役で、病魔に侵され亡くなる回では、鬼気迫る演技を見せ、視聴者の涙を誘いました。

料理人になりたいという夢をつかみとるため、上京した片田舎の青年(佐藤さん)。妻(黒木さん)を家族を愛し、師を慕い、仲間を頼り、夢を信じ、
そして料理を愛し抜き、ついには『天皇の料理番』にまで上り詰めて行く。

最後は、大河主演後に敢えて脇に回り、主演の竹内涼真さんを支えた『テセウスの船』(2020年)。ツッコミどころ満載な作品ではありましたが、竹内&鈴木二人の熱量溢れる芝居で、最後まで作品を大いに盛り上げました。

生まれる前に父・文吾(鈴木さん)が殺人犯として逮捕された主人公・心(竹内さん)は、加害者家族として暗闇の中を生きてきた。事件の現場となった村を訪れた心は、突然、事件直前の平成元年にタイムスリップしてしまう。そして、心はそこで生まれて初めて父と31年前の母に出会うのだった。


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