俳優ノート『森山直太朗さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年夏ドラマ『うきわ -友達以上、不倫未満-』に出演するシンガーソングライターの森山直太朗さん。妻はピアニストの平井真美子さん。母は歌手の森山良子さん。

御徒町凧さんとの共作によるセカンドシングル「さくら(独唱)」でブレイクした森山さん。2014年、ドラマ『HERO』セカンドシーズンの第1話のゲストとして俳優デビュー。宝石強盗事件の被疑者役を熱演しました。

木村拓哉演じる型破りな検事・久利生公平を中心に描かれる人気TVドラマの続編。東京地検城西支部に新たに着任した久利生は、担当事務官の麻木(北川景子さん)と現場に駆け付け、自分の目で見て考えるいつものスタイルを変えず、事件に臨む。

しばらく間が空いた2020年。ドラマ『心の傷を癒すということ』にレギュラー出演。森山さんは、主人公・安和隆(柄本佑さん)の兄で、原子力研究開発の第一人者役を好演。阪神淡路大震災と東日本大震災が絶妙に絡む兄弟だったわけですね。傑作。

阪神・淡路大震災発生時、被災者の心のケアに奔走した若き精神科医・安克昌氏をモデルにしたヒューマンドラマ。手探りながらも多くの被災者の声に耳を傾け、心の痛みを共に感じ、寄り添い続け、日本におけるPTSD研究の先駆者となるも、志半ばで死去。

最後は、まだ記憶に新しい朝ドラ『エール』(2020年)。森山さんは、主人公・古山裕一(石田星空→窪田正孝さん)の恩師・藤堂清晴役。裕一の才能をいち早く見抜いた恩人。インパール作戦時に、慰問でビルマを訪れていた裕一と再会するも、敵の急襲により死亡。同作の中でも屈指の名シーン。

人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家とその妻の物語。古山裕一と関内音(二階堂ふみさん)。音楽に導かれるように出会い強く結ばれた二人は、戦前・戦中・戦後を生き抜き、多くの名曲を生み出す。それは激動の時代を生きる人々への“エール"となって、日本中に響き渡る。


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