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3本立てからミニシアターブームまで「#映画館の思い出」

遥か昔の話。田舎から最寄りの地方都市の映画館に、子供たちで通うにようなったのは小学生の高学年頃。お小遣いは限られていましたから、お年玉をもらうお正月や、習い事でやっていた珠算検定で、街まで行くついでに見るぐらい。貴重な体験ですから、毎回ワクワクしました。

当時は映画は2本立てが普通でしたが、古い作品は3本立てという場合もあり。席も出入りも自由で、満席の場合は階段部分に座ります。持ち込みも可能なので、近くのハンバーガーショップで買いこんできて。ブルース・リーやジャッキー・チェンの映画を、何時間も飽きずに見ていました。

大学で上京してからは、映画館があちこちにあるので見る機会も増えました。日本映画は低迷期でしたが、自分は好きで、『異人たちとの夏』(大林宣彦監督、『あ・うん』(降旗康男監督)、『その男、凶暴につき』(北野武監督)など、一人で見に行っていました。

一方、当時は「ミニシアターブーム」で、デートで行くのはもっぱらっそちら。『さよなら子供たち』『バベットの晩餐会』『バグダッド・カフェ』『ニュー・シネマ・パラダイス』『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『紅いコーリャン』など、どれも映画館で見ることができたのは幸せでした。

社会人になってからは、めっきり映画館で見る回数は減りましたし、あまりデートで利用した記憶もなく。ふっと思いついた時に、おひとりさまでのんびりと見ることが多くなりましたね。満員の映画館というのも、滅多に見なくなったのは寂しい限りです(作品にもよるのでしょうが)。



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