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大家族時代の「餅つき」の思い出

幼少の頃、大家族だった実家では、年末に親戚一同が集まり、餅つきをしました。庭の片隅にブロックで仮のかまどをつくり、薪を焚き、大釜に湯を沸かして、蒸し器で大量のもち米を蒸します(こんな感じ↓)。

すでに餅つき機が存在していたので、昔ながらの臼と杵は使用せず。餅つき機でもち米がもち化してきたら、準備した餅とり粉をまいた大板にそれを移し、一人が小分けにちぎって、周囲の人間たちに次々と転がし、総出で丸めていきます。

親族分もありますし、鏡餅や餡入り餅なども作りますから、何時間も作業は続きます。男たちは外で火の番、女たちは餅を丸める係と役割分担されていました。

祖父が亡くなる頃には廃れた風習で、餅はスーパーで買うものになってしまいました。鏡餅も飾らなくなりましたし。鏡餅って正月過ぎると、適度に割って、水餅にして食べてたんですが、今もやっている家庭はあるみたいですね。


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