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アニメやドラマに登場する「爵位」

1947年、日本では華族制度や爵位が廃止されたため、英国のように貴族が登場する現代劇はほとんどありませんが(例外『貴族探偵』など)、アニメなどには比較的登場しますし、戦前を描くドラマにも時折出てきます。

各国の爵位と日本のかつてのそれは微妙に違いますが、人気アニメのキャラと実在の日本の歴史人物を、爵位ごとに挙げていきたいと思います。上から順に、公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵となります(Twitterの絵は必ずしも該当キャラではありません)。

まずは公爵。『FAIRY TAIL』に登場したのがエバルー公爵。大河ドラマ『青天を衝け』にも登場する、薩摩藩主・島津久光(池田成志さん)や太政大臣・三条実美(金井勇太さん)が、明治維新後に公爵。

次は侯爵。『銀河英雄伝説』の銀河帝国側の国務尚書・リヒテンラーデが侯爵(後に公爵)。実在ですと、公家出身で首相にもなった西園寺公望が侯爵。「維新の三傑」の西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允は、いずれも子孫が侯爵。

続いては伯爵。『巌窟王』の主人公がモンテ・クリスト伯爵。『はいからさんが通る』のヒロインの相手役の青年将校・伊集院忍も伯爵家出身。幕末の有名人が多数いる伯爵ですが、ここでは江戸城無血開城で知られる勝海舟と、日本赤十字社の父・佐野常民を挙げておきます。

そして子爵。『黒執事』切り裂きジャック編のドルイット子爵。明治維新後、実業家には案外冷たい爵位ですが、『青天を衝け』の主人公・渋沢栄一は男爵を経て、子爵に昇進。

最後は男爵。ジブリ映画『耳をすませば』&『猫の恩返し』にフンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵(バロン)という猫の顔をした人物が登場。三井・三菱(岩崎家)など実業家に多い男爵。面白いところでは、「日銀の法王」と呼ばれた川田小一郎の息子で、「男爵イモの父」川田龍吉も男爵。


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