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夏祭りは幸せな記憶…今週の『カムカムエヴリバディ』

3人のヒロイン(上白石萌音さん・深津絵里さん・川栄李奈さん)が織りなす、ラジオ英語講座と共に歩んだ家族100年の物語、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の第18週「1984-1992」。

映画の最終オーディションで、虚無蔵(松重豊さん)とモモケン(尾上菊之助さん)が手合せした月曜日。結果、なぜ先代の父が虚無蔵を選んだのか合点がいったモモケンの父へのわだかまりが消え、父が虚無蔵に一目置いていたことを告白。虚無蔵「早く言ってよ~」のCMパロディの遊び心。

それをひなた(川栄さん)と見守っていた謎の振付師・サンタ黒須=算太(濱田岳さん)は、「一流の斬られ役あっての主役」などとちょいちょい名言。にしても、五十嵐(本郷奏多さん)の斬られっぷりが見事。

モモケンがひなたを呼び止め、大月の回転焼きに救われたと話した火曜日。そのエピソードに算太と「あんこのおまじない」の話があったとは、なんと巧みな脚本。「親父っていうのは一筋縄でいかない。許しているようです許していない。許していないようで許している」とまたしても算太が名言。

そんな算太がモモケンから回転焼きの美味しさを聞き、大月を探していたところひなたとバッタリ会い、「妹に似てる」発言。一緒に店に向かうと、錠一郎の「るい」呼びを耳にして、全てを悟ったのか逃亡。

なお、今週の演出担当・石川慎一郎さんによれば、算太は再登場するそうです。算太が、安子(上白石さん)とるい(深津さん)のサンタクロースとなる日が来るかな。

すみれ(安達祐実さん)が映画村ステージのために茶道の稽古を始めた水曜日。すみれに付き添うひなたは多忙で、五十嵐になかなか会えず。一子(市川実日子さん)の「茶道は相手を思う気持ちや」の言葉に、茶室を飛び出したひなた。

自宅前で待っていた五十嵐は、ひなたを抱きしめ「毎日顔見せろ。寂しいだろ、バカ」とツンデレの極み。これまでの「バカ」も布石だったのね。郷ひろみさんの「よろしく哀愁」を知る世代のTwitterからは「会えない時間が愛育てるのさ」のTLが多数。生まれた時から携帯・スマホ世代には謎かも。

五十嵐が役名&セリフ付きで出演した映画が完成した木曜日。安子・るいの時と同じく夏祭り&風鈴を経て、五十嵐によるオーディション時の時代劇風プロポーズ。しかし、8年が経過しても五十嵐とは結婚には至ってない模様。「長すぎた春」にならねばいいのですが。

劇中映画の敵役に、『カムカム』の脚本家・藤本有紀さんの以前の朝ドラ『ちりとてちん』の青木崇高さんが登場。虚無蔵役の松重豊さんも『ちりとてちん』ファミリーですから、まだまだサプライズで誰か出るかな。

五十嵐役の本郷さんが、『あさイチ』で好感度を爆上げした金曜日。ひなたの弟・桃太郎(青木柚さん)の初恋は継続で、劇中に登場した本からの引用「サラダ記念日」の作者・俵万智さんもツイート。

映画村の入場者を増やすため、ひなたがアイデアを出したお化け屋敷企画が当たったものの、五十嵐は不満そう。次週予告を見ると、劇的な展開が待っていそうです。



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