東大阪市と長崎県・五島列島を舞台に、空高く飛びたいと夢見る舞（浅田芭路さん→福原遥さん）が、パイロットになるべく努力を重ね、やがて夢の飛行機作りに情熱を燃やす朝ドラ『舞いあがれ！』の第2週「ばらもん凧、あがれ！」。

舞の母・めぐみ（永作博美さん）が東大阪に帰り、五島での舞と祖母・祥子（高畑淳子さん）の２人暮らしがスタートした月曜日。食器洗いもしたことのない舞に、「自分のことは自分で」の方針を示す祥子。

ばらもん凧を壊す、皿を割る、遅刻するなど失敗続きで落ち込む舞に、祥子は「できんことは次できるようになればよか。できんなら、できること探せばよかよ」と早速の名言。

舞が祥子のジャムづくりを手伝った火曜日。失敗しながらも最後までやり遂げた舞に「失敗は悪いことじゃなか。」と祥子の絶対的な肯定感。五島ということで、教会シーンも登場。ひさしぶりに舞と電話で話しためぐみら家族にも変化の兆し。

舞が祥子の船にめぐみの名前がついていることに気がついた水曜日。舞の率直な問いに、これまでの想いを吐露して涙する祥子。めぐみが五島に帰ってきた場面を祥子側から描いたシーンが効いていました。

突然、舞たち孫のために「ばらもん凧」を作りかけだったことを思い出した祥子。舞と二人で完成させますが、瀬渡し客との約束の時間に遅刻し、大失敗。そんな祥子に、舞は「失敗は悪いことやないんやろ？」と慰め、祖母と孫が立場逆転。完璧ではない祖母の側面も描かれ、よく出来た脚本。

産気づいた一太（野原壱太さん）の母・莉子（大橋梓さん）のために、舞が爆走した木曜日。舞の走りのフォームやそれを捉えるカメラも見事でした。莉子は一太の弟となる慶太を無事出産。

弟のために一緒にばらもん凧を揚げようと誘う一太でしたが、以前の失敗から躊躇。二人の間に初めて気まずい雰囲気が。そんな舞を見て、めぐみに電話してみるようすすめる祥子。今までのように先回りすることなく、舞の気持ちを聴いて、後押しするめぐみ。いい関係になってきました。

この日の『あさイチ』のゲストは、『舞いあがれ！』の宴会シーンにも登場した医師役の前川清さんと船大工役の哀川翔さんの娘・福地桃子さん（大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演中）。完全に狙ったゲストの組み合わせ。

舞が無事にばらもん凧を揚げた金曜日。舞の成長を確信した祥子は、大阪に帰すことをめぐみに告げ。舞の五島での最後の夜、祥子は「どがん向かい風にも負けんとたくましく生きるとぞ」と、今後のストーリーを予感させる言葉。

「俺のこと忘れなよ！」の一太の言葉も、将来の再会フラグ!?五島まで舞を迎えに来ためぐみは涙ぐみ。船から「ばんば！」と何度も呼ぶ舞。「およー、また来んね」と、五島編はとりあえず終了。次週以降も、しばらくは子役舞が活躍するようですが、ネジ工場が心配…（『半沢直樹』的な）。

今週は泣かせどころも多くて、満足な一週間でした。視聴者の心をつかみ、共感を呼び、朝ドラ序盤としては、完璧なテイクオフ！