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俳優ノート『吉岡秀隆さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、映画『護られなかった者たちへ』に出演する吉岡秀隆さん。

派手ではないものの、天才子役として最も充実したキャリアを誇る吉岡さん。映画『遙かなる山の呼び声』(1980年)で山田洋次監督に抜擢され、これが縁で山田監督の『男はつらいよ』シリーズに途中からレギュラー出演。主人公・車寅次郎(渥美清さん)の甥っ子・満男を演じ続けました。

子役時代の代表作といえば、『北の国から』シリーズ(1981~2002年)。国民的人気ドラマとなった同作で、吉岡さんは主人公・五郎(田中邦衛さん)の息子・純役。子供時代から青年時代まで、その成長を視聴者は見守ったものでした。

北海道・富良野を舞台に家族の愛と絆を描いた名作ドラマ。妻の令子に家を出て行かれた五郎は、幼い純と螢(中嶋朋子さん)を連れて故郷の富良野に帰る。廃屋で電気も水道もない生活に驚いた純は、令子に東京へ帰りたいと手紙を書く。東京から令子の弁護士が、純と螢のもとにやって来るが…。

『北の国から』終了後に、同じフジテレビで始まった『Dr.コトー診療所』シリーズ(2003~2006年)。吉岡さんは主人公の医師を名演。離島系の医療ドラマの傑作となりました。続編見たいなあ。

孤島・志木那島の診療所を舞台に、都会から来た医者コトーこと五島健助(吉岡さん)と島民の交流を通して、家族愛や命の尊さ、人間の素朴な優しさを描くヒューマンドラマ。

映画は『鉄道員』(1999年)、『四日間の奇蹟』(2005年)などを経て、主演した『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ(2005~2012年)が大ヒット。最後は、共演した黒木華さんが、ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した『小さいおうち』を挙げておきましょう。これまた山田洋次監督作品。

昭和11年。田舎から出てきた純真な娘・タキ(黒木さん)は、東京郊外の家で、女中として働きはじめた。そこには、若く美しい奥様・時子(松たか子さん)と夫・雅樹、そして、お坊ちゃまが、穏やかに暮らしていた。しかしある日、青年・板倉(吉岡さん)が現れ、奥様の心があやしく傾いていく。



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