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スピンオフドラマの源流を探ってみた件

前の朝ドラ『ちむどんどん』のスピンオフドラマが、11月6日と12日にBSで放送されるそうです。主人公は歌子(上白石萌歌さん)と賢秀(竜星涼さん)。まれにNHK総合で再放送される場合(『なつぞら』の時など)もありますが、さて今回はどうでしょう。

スピンオフ作品は、本編から派生した作品のことで、「番外編」や「外伝」などということもあり、朝ドラでいうと『なつぞら』(2019年)以来の制作のようです。

一時期は毎回のように作られていて、例えば『花子とアン』(2014年)では「朝市の嫁さん」、『あさが来た』(2015年)では「割れ鍋にとじ蓋」、『とと姉ちゃん』(2016年)では「福助人形の秘密」というスピンオフ作品が制作されました。

朝ドラにおけるスピンオフといえば、『あまちゃん』(2013年)が異例でした。本放送は9月に終わっていたのですが、その年の『紅白歌合戦』に、特別編・第157回「おら、紅白出るど」と題して、メインキャストが集結。

ドラマ内でも歌われた「潮騒のメモリー」を、潮騒のメモリーズ(能年玲奈さん&橋本愛さん)から歌い始め、天野春子(小泉今日子さん)へとつなぎ、最後は鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子さん)が圧巻の歌唱で締めるという、『紅白』屈指の名場面でした。今も「NHKオンデマンド」で見られます。

さて、朝ドラにおけるスピンオフの始まりはいつ頃なのか。Wikipedia先生で調べたところ、『ちりとてちん』(2007年)に 「ちりとてちん外伝 まいご3兄弟」という作品があり、Wikipediaには「朝ドラ史上初のスピンオフ作品」と記載されていました。

とりあえず、朝ドラの方は片付きましたので、民放含めそれ以外のスピンオフはどうか。『踊る大捜査線』シリーズが、映画含めかなり派生作品を生み出していた印象があります。例えば『深夜も踊る大捜査線 湾岸署史上最悪の3人!』(1998年)とか。

困った時の「ドラマデータベース」頼りというわけで、まずは「スピンオフドラマ」で検索すると、一番古い例は小栗旬さん主演『貧乏男子 ボンビーメン』(2008年)の「白い貧乏男子」。

次に「スピンオフ」で検索すると、加藤剛さんが主演時代の『大岡越前』第5部(1978年)で人気を得た同心・風間駿介(和田浩治さん)を主人公にした『疾風同心』という作品があるようです。

最後に「番外」で検索すると、NHKで8年間も放送されていたという人気ドラマ『事件記者』に「記者クラブの新春」(1961年)というのがありました。スピンオフドラマも半世紀以上の歴史があるんですね。

余談:『ちむどんどん』スピンオフの反響をツイッターで見ていたら、愛ちゃん(飯豊まりえさん)の「パリ記者奮闘記」か矢作さん(井之脇海さん)のお店繁盛記なら、という意見があり、たしかにそれなら見たいなと。

以前の作品でいえば、『カムカムエヴリバディ』の安子(上白石萌音さん)が、米国で映画キャスティングディレクターになるまでの日々とか、『おかえりモネ』の百音(清原果耶さん)と「#俺たちの菅波」(坂口健太郎さん)の新婚生活スピンオフをお願いしたい。


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