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俳優ノート『品川徹さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年冬ドラマ『その女、ジルバ』に出演する品川徹さん。

顔は知っているけれども、名前と一致しない俳優さんは結構いますが、名優の品川徹さんも、ひょっとしたらその一人かも知れません。

自由劇場や転形劇場など、長年舞台で活躍してきた品川さん。徐々に映像作品にも進出していましたが、一躍その存在を知らしめたのが、唐沢寿明さんが主演した傑作ドラマ『白い巨塔』(2003年)。

品川さんが演じたのは、大河内教授。大学病院内の権力闘争が描かれた本作の中で、里見助教授(江口洋介さん)と並んで数少ない良識派。厳格で公正な役がはまり役でした。

『仮面ライダー』死神博士役で知られる天本英世さんに似た厳しい顔つきの品川さんですが、意外にコメディも似合います。というわけで、次は数多くのスターを生み出したドラマ『ドラゴン桜』(2005年)。

阿部寛さん演じる元暴走族の弁護士が、底辺高校の生徒たちを東大に入れるという、コメディータッチな学園ドラマ。品川さんは「東大数学の鬼」といわれる特別講師を演じました。そこにいるだけで可笑し味を感じさせていました。

最後はドラマ『お義父さんと呼ばせて』(2016年)。年の差カップルの結婚を巡るドタバタホームコメディーで、遠藤憲一さんと渡部篤郎さんのW主演。ヒロインは蓮佛美沙子さん。

品川さんは渡部さんの父親役で、入居していた老人ホームで、他人の奥さんに手を出して追い出され、出戻ってきた不良老人。自由な振る舞いが、むしろ清々しい。


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