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ドラマ日記『ダブルチート 偽りの警官』(初回)

交番勤務の警察官でありながら、「詐欺師 K」という裏の顔を持つ多家良啓介(向井理さん)が、正義と悪を使い分けながら、法では裁けない悪を裁くクライムエンターテイメント『ダブルチート 偽りの警官 Season1』の初回。

多家良啓介は交番に勤務する親切な警察官。ある日、一本の通報が入り現場へ駆けつける。経営コンサルタント鹿野博之(勝村政信さん)が開催する融資相談会に現れた男・須永良二(小林隆さん)が、「騙された」と暴れていた。

詐欺師を騙す詐欺師という設定は『クロサギ』と同じですが、多家良は元捜査二課のエースだったというのが大きく違うところ。現捜査二課の堀北隆司(梶原善さん)とは何か因縁があるようで、部下の山本貫太(結木滉星さん)も含みがあり。

歯ブラシなどから、一緒に暮らしていたらしい婚約者の柊麻美(松本若菜さん)。一瞬、自殺かと思いましたが、失踪設定のようです。それが、多家良が探している「ヤマガミサマ」という詐欺師と関わってくるのでしょう。

寸借詐欺役として阿南健治さんが出てきましたが、小林さんと梶原さん含め、劇団「東京サンシャインボーイズ」の方々。ゆえに、三谷幸喜さんの作品には大河ドラマなどでよく出てきますね。大河と言えば、『光る君へ』に出演している野村麻純さんが、須永の娘役で出演していました。

作品としてはそこそこ面白く。向井さんの「悪い顔」が大好物な方におすすめ。

余談:NHKプラスで配信中の『ドキュメント72時間 選「能登半島 桜咲く無人駅で」』。コロナ禍の2021年に放送されたもので、今年は花見ができなかったという方は是非。

終盤、撮影スタッフたちは末期ガンの元開業医夫婦と出会うのですが、本編終了後にテロップで昨年亡くなったことが明かされると共に、今年の能登半島地震からの復興を絡めた後日談にグッときました。

「願はくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ」(西行)

毎年、自分が思う事でもあります。




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