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敗戦と「自由」と楽団解散…今週の『ブギウギ』

銭湯「はな湯」の看板娘から“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スターになっていく花田鈴子→福来スズ子(澤井梨丘さん→趣里さん)が、暗い戦争の時代や、燃えるような恋と別れなどを乗り越え、人々に勇気と希望を与えていく朝ドラ『ブギウギ』第15週「ワテらはもう自由や」。

玉音放送が流れ、日本が戦争に負けた月曜日。スズ子らは何とか帰京。愛助(水上恒司さん)も無事で。今後の不安を抱えつつも、食糧を何とかするため、庭にジャガイモを植えたり、野草採取したりと、動き出しました。

一方、上海の羽鳥善一(草彅剛さん)は敗戦国の悲哀と、帰国できるのか不安を抱える中、黎錦光(浩歌さん)と変わらぬ友情を確かめ合い。そんな中、羽鳥が作曲していると、拳銃を持った男(朝井大智さん)が入ってきて。朝井さんは『らんまん』でも台湾人役。『最愛』も有名ですね。

愛助が復学するというので、お祝いの食材を買い出しに、スズ子が小夜(富田望生さん)と闇市に出かけた火曜日。戦争孤児らにチョコを配る米兵サム(ジャック・ケネディさん)を見て、小夜も密かに勉強していた英語で話しかけ、チョコレートをゲット。

鰻が食べたい一心で、再び闇市に富くじを買いに行った小夜。サムから追加で富くじを買ってもらうなど、恋愛フラグ!?そんな中、楽団のマネージャーの山下(近藤芳正さん)が、「日帝劇場再開だす。公演の依頼来ました!」と吉報を届けに来ました。

ステージ当日、スズ子が楽屋で緊張していた水曜日。そこに茨田りつ子(菊地凛子さん)が入ってきて。特攻隊員への慰問が、結果的に彼らを死地に赴かせたのでは、というトラウマを語り。これに対し、「これからはワテらの歌で生かさな」と返すスズ子。二人の関係が段々しっくりしてきました。

これまでの回では、スズ子の前座的にも見えたりつ子でしたが、今回は「別れのブルース」をフルバージョンで歌う圧巻のステージ。歌い終わり頭を下げ、顔を上げたりつ子の目には涙。いや、完璧でした菊地さん。

スズ子が「ラッパと娘」を自由に歌い、観客を沸かせ、完全復活を印象付けた木曜日。そのステージを見ていた羽鳥。一度は収容されたものの、運良く釈放され、引揚船で帰国。上海の経験を活かし、新たな音楽を作ることを決意。

スズ子と小夜が買っていた宝くじは全て外れ。外れ券の交換品を、発売場所にもらいに行った小夜。タイミングよく表れたサムに、交換品のタバコをプレゼント。サムは小夜を食事に誘うという、『カムカムエヴリバディ』展開。

楽団に仕事が殺到していた金曜日。ギターの三谷(国木田かっぱさん)やドラムの四条(伊藤えん魔さん)が遅刻がちになり。疲れているかと思いきや、実は楽団外の演奏依頼が来ていたのでした。

一井(陰山泰さん)や二村(えなりかずきさん)にも、そうしたオファーが来ていることを知ったスズ子は、楽団解散を決意。「もうみんな好きな時に、好きな音楽で食べていける。わてらはもう自由や!」と週タイトル回収。終戦と楽団解散のダブルミーニング。

楽団を解散しても、小夜と山下とは引き続き仕事をするつもりだったスズ子でしたが、小夜からは突然の付き人を辞めたいとの言葉。サム絡みですかね。

余談:昨日の『あさイチ』プレミアムトークのゲストは、菊地凛子さん。子供や配偶者に触れることがNGな俳優さんが多い中、夫の染谷将太さんの年に1回の手作り蕎麦話や、子供たちとの半日散歩エピソードを普通にするところ好感が持てました。



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