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女優ノート『三田佳子さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2021年夏ドラマ『プロミス・シンデレラ』に出演する三田佳子さん。プロダクション尾木所属。

高卒後の1960年に東映に入社。映画スター女優として60本以上の作品に出演。大河ドラマ『いのち』(1986年)『花の乱』(1994年)と2回主演した唯一の女優。『紅白歌合戦』の司会も2度務めました。親族の件で、一時は仕事を自粛した時期もありましたが、今では完全復活。

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東映時代は知らないのでスルー。薬師丸ひろ子さん主演の映画『Wの悲劇』(1984年)辺りから、三田さんを知るようになりましたが、まずは映画『おいしい結婚』(1991年)。三田さんは、娘・のん(斉藤由貴さん)の幸せを思って、盛んに縁談を持ってくる未亡人・美枝子役。佳作。

理想の結婚相手は「高学歴」「高収入」「高身長」の“3高”だと言われたバブル期、本当に幸せな結婚とは何かを描いたホームドラマ。美枝子は、ひとり娘のんを条件の良い見合いで結婚させようと考える。しかし、気がすすまないのんは、会社の同僚・川又(唐沢寿明さん)を恋人に仕立てる。

復活を印象付けたドラマが『過保護のカホコ』(2017年)。三田さんは、主人公・加穂子(高畑充希さん)の祖母役。娘の泉(黒木瞳さん)に、「子育てで後悔しない母親はいない」とアドバイスするセリフを三田さんに言わせるところに、脚本家・遊川和彦さんらしさを感じます(笑)。

高畑充希主演による痛快ホームドラマ。何から何まで親の庇護の下、温々と生きてきた過保護の象徴のような女子大生・加穂子(高畑さん)が、ひとりの青年(竹内涼真さん)との出会いを機に社会へ飛び出し、眠っていた本当の力で家族の問題を次々と解決していく。

最後はドラマ『凪のお暇』(2019年)。三田さんは、主人公・凪(黒木華さん)が住むことになるアパートの住人で、自販機の下から釣銭を漁るような老婆役。三田さんの公式イメージとは正反対な役どころでしたが、見事に演じ切った印象。傑作。

コナリミサトの同名漫画を、黒木華主演でドラマ化した人生リセットストーリー。人の顔色を伺いながら働いていた28歳のOL・大島凪が、彼氏(高橋一生さん)からのひと言をきっかけに、仕事も恋も捨てて、人生の再生を図ろうとする。



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