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ドラマ日記『罠の戦争』(第8話)&『大奥』(第9話)

愛する家族を傷つけられた議員秘書・鷲津亨(草彅剛さん)が、知略を尽くして鮮やかな“罠”を仕掛け、悪しき政治家を失脚させる痛快エンターテイメント『罠の戦争』の第8話。

鷲津もまた、鶴巻(岸部一徳さん)が本気で自分をつぶしにくると覚悟を決めていた。そうなる前に、何とかして鶴巻の権力を奪うだけのネタを手にしたい――そう考えていると、鶴巻が国内最大手のIT企業と特別な関係にあることをにおわせる一通のメールが届く。

鷲津を潰すよう鶴巻から指示され、それに従うフリをしていた鷹野(小澤征悦さん)でしたが、実は裏で鷲津とつながっていました。鶴巻の息子の会社の不正を裏付ける帳簿を手に入れ、鷲津と鷹野コンビは、鶴巻のもとに乗り込むのですが、実はその帳簿は鶴巻が仕込んだ罠で…。

鷲津が選挙時に裏金を渡した市議に、警察に出頭するよう電話した鶴巻でしたが、鷲津の息子を突き落とした息子・文哉(味方良介さん)の真意を知った鴨井大臣(片平なぎさ)が緊急記者会見。真実を公表すると共に議員辞職を表明。隠蔽への鶴巻の関与も匂わせて大逆転。二転三転しますね。

三代将軍・家光の時代から、幕末・大政奉還にいたるまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いた傑作コミックを再ドラマ化した『大奥』の第9話。

吉宗(冨永愛)は、江戸で発生した『赤面疱瘡』に効くかもしれないと、ある物を試してみるが、敗北に終わる。この一件に責任を感じた水野(中島裕翔)からの訴えで、吉宗は大きな決断を下すことに。

水野祐之進改め進吉が、全国を行脚し、奥深き村で赤面疱瘡に効くと報告した猿の肝でしたが、その村でも赤面疱瘡が発生。外部との交流がほとんどない村だったからこそ、その村はこれまで赤面疱瘡が侵入していないだけでした。

赤面疱瘡との戦いは敗北に終わったものの、小石川養生所の小川笙船(片桐はいりさん)と進吉による、遺体検分と異国の書(蘭学)解禁の願いを吉宗が聞き入れ、進吉は大奥に出入りできることに。そこで再会したのが、旧友の杉下(風間俊介さん)。公には水野は死罪となっていたため、感動の抱擁シーンとなりました。

7年後の後半には、言語障害や排尿障害などを持つ吉宗の長女・家重(三浦透子さん)が登場。聡明さゆえに余計、上手く表現できないもどかしさや、死にたいと思うほどの自己嫌悪を抱えた家重を、三浦さんが熱演。

ラスト。家重と対面した吉宗は「役立たずだから死にたいというのは、裏を返せば生きるなら人の役に立ちたいということ」と問い、家重を抱きしめ「跡を頼めるか?」と、9代将軍が決まりました。いよいよ、次回最終回(season1)。


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