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見逃せない!夏ドラマ「脚本家」5人

「映画は監督のもの、ドラマは脚本家のもの、舞台は俳優のもの」などといいます。新ドラマ情報が解禁されると、どうしても出演者に目が向きがちですが、脚本家で作品を選ぶと、ハズレが少ないような気がします。

というわけで、2021年夏ドラマから、信頼度の高い脚本家5人を挙げてみます。まずは、二階堂ふみさん主演のラブコメ『プロミス・シンデレラ』(火曜夜10時、TBS)の古家和尚(ふるや かずなお)さん。

脚本家の登竜門「フジテレビヤングシナリオ大賞」出身。フジ(カンテレ)では『LIAR GAME』『メイちゃんの執事』『任侠ヘルパー』など、次々とヒットさせます。近年では『明日の約束』も傑作でしたが、視聴率的には振るいませんでした。

他局でも、『S -最後の警官-』『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』などが人気を集め、ちょと変わったところでは『スミカスミレ 45歳若返った女』『
行列の女神〜らーめん才遊記〜』『閻魔堂沙羅の推理奇譚』なんかも面白かったです。

次は、戸田恵梨香さんと永野芽郁さんという、W朝ドラヒロイン主演の『ハコヅメ たたかう!交番女子』(水曜夜10時、日本テレビ)の根本ノンジさん。

かつてあった「日本テレビシナリオ登竜門」出身の根本さん。日テレでは『高校生レストラン』『ドン★キホーテ』『弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜』などの作品で、数話担当。

その後、各局に活躍の場を広げ、メインや全話担当も。『5→9〜私に恋したお坊さん』『侠飯〜おとこめし〜』『男の操』『フルーツ宅配便』などを手掛けた後、『監察医 朝顔』シリーズを執筆。シーズン2は2クール連続となるなど、好評を博しました。

3人目は、鈴木亮平さん主演『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(日曜夜9時、TBS)の黒岩勉さん。

フジテレビヤングシナリオ大賞出身の黒岩さん。他の出身者と同じく、当初はフジテレビで活躍。『LIAR GAME Season 2』(2009年)、『謎解きはディナーのあとで』(2011年)、『ストロベリーナイト』(2012年)、『ようこそ、わが家へ』(2015年)、『僕のヤバイ妻』(2016年)など。

近年はTBSなど他局作品を執筆することも多く、『サムライせんせい』(2015年)、『盤上の向日葵』(2019年)、『グランメゾン東京』(2019年)などを担当。映画では、『ONE PIECE FILM GOLD』(2016年)、『キングダム』(2019年)などがあります。

4人目は、中川大志さん主演『ボクの殺意が恋をした』(日曜夜10時半、日本テレビ)の徳永友一さん。

これまたフジテレビヤングシナリオ大賞出身の徳永さん。ドラマ版『電車男』(2005年)第6話を担当することからスタート。近年では『刑事ゆがみ』(2017年)、『海月姫』(2018年)、『グッド・ドクター』(2018年)、『ルパンの娘』(2019年)など、フジを支える脚本家となりました。

映画では、初めて担当した『翔んで埼玉』(2019年)がまさかの大ヒット。以降も、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(2019年)、『カイジ ファイナルゲーム』(2020年)、『ライアー×ライアー』(2021年)、『劇場版ルパンの娘』(2021年)と起用が続いています。

最後は、天海祐希さん主演『緊急取調室』第4シリーズ(木曜夜9時、テレビ朝日)を引き続き担当する井上由美子さん。朝ドラ『ひまわり』(1996年)、大河ドラマ『北条時宗』(2001年)など1990年代から第一線で活躍する大御所にしてヒットメーカー。

『きらきらひかる』(1998年)、『GOOD LUCK!!』(2003年)、『白い巨塔』(2003年)、『14才の母』(2006年)、『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(2014年)、『お母さん、娘をやめていいですか?』(2017年)、『BG〜身辺警護人〜』(2018年)など、幅広い作風、傑作揃いです。

“夏枯れ”といわれるように、例年夏ドラマは低調な傾向があります。たしかに春ドラマに比べると、脚本家もちょっと弱い気はしますが、大化けに期待しましょう。


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