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俳優ノート『渡辺大知さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年夏ドラマ『イタイケに恋して』に主演する渡辺大知さん。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。

ロックバンド「黒猫チェルシー」のボーカルとして知られた渡辺さんですが、メジャーデビュー前に映画『色即ぜねれいしょん』(2009年)の主演に大抜擢。音楽と並行して、俳優としてもキャリアを重ねてきました。

そんな渡辺さんに最初に注目したのが、映画『くちびるに歌を』(2015年)。新垣結衣さん演じるワケありピアニストが指導する、離島の中学合唱部の物語で、渡辺さんは、部員の兄で自閉症の青年役を細やかに演じ、絶賛されました。

長崎県の離島にある中五島中学校で、代理として音楽教師に赴任した柏木ユリ(新垣さん)。合唱部の顧問になった柏木は、コンクールを通して悩みを抱える部員たちや自らの悲しい過去と向き合う事に…。アンジェラ・アキの名曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」をモチーフに描く、涙の感動作。

同じ年、朝ドラ『まれ』のメインキャストにも抜擢。渡辺さんは、主人公・希(土屋太鳳さん)の無口な同級生役で、当初はモブキャラかと思わせて、いい場面で歌声を披露。希の母・藍子(常盤貴子さん)に恋した末、最終的には美南(中村ゆりかさん)といい感じになるなど、役得でした。

「地道にコツコツ」がモットーで夢嫌いのヒロイン・津村希が、能登&横浜を舞台に、自分の原点だった「ケーキ職人」の夢を取り戻し、世界一のパティシエを目指し成長していく物語。

『恋のツキ』(2018年)『べしゃり暮らし』(2019年)『桜の塔』(2021年)など民放ドラマでも活躍していますが、『デザイナーベイビー』(2015年)『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』(2019年)『いだてん』(2019年) 『青天を衝け』(2021年)など、NHKに重用されている印象。

最後はそのNHKドラマから、ゲストながら強い印象を残した『ハルカの光』をどうぞ。渡辺さんは、大学教授(塩見三省さん)の元教え子で、実は同性カップルという役どころを好演。

照明オタクのハルカ(黒島結菜さん)が照明の魅力を人々に伝え、その人たちにぴったりな照明を見繕う過程で、人々の人生に次々と「光」がもたらされていく。そしてハルカ自身もまた、数々の出会いを通して心の傷を乗り越え希望の光を見いだしていく、新感覚の文化教養ドラマ。


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