見出し画像

ドラマ日記『いちばんすきな花』(第5話)

年齢も性別も過ごしてきた環境も違う4人の男女が紡ぎ出す、見る者の心を静かに揺さぶる新たな時代の“友情”の物語。同時にそれは“恋愛”も“友情”も全部含めた“愛”の物語『いちばんすきな花』の第5話。

朝、春木椿(松下洸平さん)の家で目を覚ました佐藤紅葉(神尾楓珠さん)。紅葉は前の晩、急に椿の家にやって来て、2人で酒を飲んだあと、そのまま寝てしまったのだ。

潮ゆくえ(多部未華子さん)、椿、深雪夜々(今田美桜さん)に続いて、紅葉がフィーチャーされた回。結婚を機に、泣く泣く会うことを止めたゆくえの親友・赤田鼓太郎役として、仲野太賀さんが初回以来の再登場。次回も出てくるようで楽しみです。

椿宅に泊まった紅葉。家を出る際の「お邪魔しました」「またおいで」の件が、後半の伏線に。同じく紅葉が椿に言った「耳を貸して」も終盤のシーンに効いていました。

画家として成功している、同級生で元ボッチの篠宮樹(葉山奨之さん)から仕事の依頼を受けた紅葉。篠宮が当時のことを感謝するも、紅葉は「一人で可哀そうな奴、余っている奴がいるとありがたかった」と返し。今の自分の現状もあってか、かなり拗らせてますね。

言う必要のない本音をぶちまけ、篠宮を傷つけた紅葉。帰り際、「お邪魔しました」の紅葉の言葉に、篠宮は「バイバイ」と、もう会わないであろう二人。その後、篠宮は共通の友達だった黒崎将太(前田龍平さん)に連絡し「耳を貸して欲しい」と。

ゆくえが椿宅に買ってきた水色、紫、赤、黄色のマグカップ。最後に紅葉が選んだのは黄色で、誰とも被らず。余ったマグカップではなく、紅葉が自ら選んだ黄色いマグ。篠宮の絵にも黄色が。

自分も若い頃は変わり者好きと称していたんですが、職場で一人浮いている人とコミュニケ―ションを取るのが好きだったので、今回もちょっと共感するエピソードでした。大勢と群れてない人間が基本的に好きなもので。

余談①:子供の頃なりたかった職業。椿のミュージシャンは松下さんそのまんまですが、あまり売れなかったことも踏まえているのでしょう。夜々が将棋棋士というのは、今田さんと同郷の林葉直子さんをイメージ。ゆくえの数学者は、多部さんの再ブレイク作『これは経費で落ちません!』の切れ者経理部員役かな。

余談②:本木雅弘さん主演のSPドラマ『友情』をやっとTVerで見ました。日本ラグビー界のスーパースターだった平尾誠二さんと、ノーベル賞受賞者の山中伸弥さんとの知られざる友情と、共に癌を戦った闘病記。

難病ものドラマってあまり好きではないのですが、学生時代からのラグビーファンだったことや、平尾さんへの想いもあり、号泣に続く号泣。またモッくんが、役作り含めて平尾さんソックリなのがもう無理。平尾さんの妻役の石田ゆり子さんも、近年ではベストアクト。必見です。


この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?