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読書記録#2 『成熟スイッチ』

2024年最初のビジネス書は、林真理子さんの『成熟スイッチ』(2024/01/09読了 ビジネス応用)

土井英司さんが配信しているビジネスブックマラソンにて「大爆笑しながら考えさせられる自己啓発書」と紹介されており、手に取る。もともと林真理子さんの本は小説もエッセイも、同じ自己啓発書では『野心のすすめ』も読んでいたので、読む前から期待大。その期待に応えてくださるどころか、期待を超えてくるほど、「あ…もう読み終わってしまった…」と逆にガッカリするくらい、楽しく読んだ。

こんなに楽しく読んで、ビジネス応用に分類していいのかな?と思ったけど、ビジネス書だからといって、難解でないといけない、ということもないので、良しとする。ビジネス書の読書=楽しくない読書、と勝手に思っていたが、その考えを覆してくれた。林真理子さんだからこそ、なせる技なのだろう。

個人的には、職場で教えを乞う立場から、教育指導する立場へシフトしつつあり、これから老害とならないヒントとしても本書は大変勉強になった。

今の私に響いた言葉のメモ 3つに厳選

「人から必要とされる」ではなく「人を幸せにしたい」、あるいは「人のために何か役に立ちたい」と能動的に考えればいい。

林真理子さんが『成熟スイッチ』の中で

女性で編成されたチームで働いているが、ほとんどが育児中だ。そのためか、会社での居場所や自分が必要とされているか、に重きを置かず、「今の自分に何ができるか?」を考えて動いてくださる。チームの関係性は良好で、日干しされた布団のように温かく、カラッとしている。職場での居心地の良さや、どう振る舞うべきかを体感していたことを、林さんが言語化してくれた。

「その場に招待されていない人がいた場合に、『このあいだは楽しかった』などと言わない」と「もらいものは二人になった時にお礼を言う」。

林真理子さんが『成熟スイッチ』の中で

交友関係が広く、且つ続いている方は、こうした小さな気遣いを大切にされているのだ。親しき仲にも礼儀あり。

私が何よりも気をつけているのが、揉め事やトラブルによって心の平穏を奪われないようにすること。身近なところでは、夫との諍いです。

(中略)

イヤな気分から回復するには時間がかかります。人の不機嫌にいかに巻き込まれないようにするか、たとえ巻き込まれてもどうやって回避するかには細心の注意を払いたいものです。

林真理子さんが『成熟スイッチ』の中で

時間泥棒にならないように、気をつけよう。日頃、地味に気にしていたことだが、「ちょっと、今いいですか?」と話しかけるだけではなく、何かに心奪われ、人とのコミュニケーションがおざなりになることで、相手を不安にさせ、無駄な時間を作ってしまうこともあるのだ。特に子供と接するときは、よくやりがちだ。仕事のことを少し考えてしまい、上の空で応えてしまい、子供が落ちこんでしまう時間は、本当に無駄だ。しかも、その誤解を解くために、子供をなだめる時間も、なかなか大変だ…。

ビジネス書として読んだものの、家族や友人との接し方についても考えさせられる本で、社会人としてというより、人としてこれからどうあるべきかのヒントを得た。何よりビジネス書を楽しく読めるようになった自分が、少しは成熟している…と思いたい。

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