少年院に寄付します[1]

メモがわりに気楽に書いていこうと思います。気楽に読んでください。


私は、書き物に関係するお仕事で少しだけお金をいただいています。本当に少しではありますが、私にとっては途轍もなく大切なお金です。ありがとうございます。

そんな大切なお金を「誰かのために使えないかなあ」とずっと考えてきた結果、少年院の子どもたちの支援に充てることにしました。


「悪いこと」をした人に寄付をする

貧しい人、災害に遭った人、病気に苦しむ人、ではなくて、「悪いこと」をした人に寄付をする。このことに違和感を覚える人は少なくないでしょう。だからこそ、私みたいな人間が寄付をしなければならないと思っています。

当然、私の寄付の目的として「再犯率を下げること」も挙げられます。しかし、自分の一番の目的は「その人なりの前向きな生き方を見つけてもらうこと」です。


「悪いこと」の先にある未来をどう捉えるか

「悪いこと」は悪いことです。「悪いこと」をする人は悪い人です。しかし、過去に「悪いこと」をした人が、今もなお悪い人かどうかと考えてみると、人によって基準が様々でしょう。

例えば、小学生のときに10円ガムを万引きしたことがあるだけなら、今は全然悪くないとか。未成年のときにタバコを吸ったことがあるだけなら、今はまあ悪くないとか。✕✕をしたことがあるなら、その後にどれだけ善良なことをしても一生悪いとか。

その「悪いこと」の背景による、と考える人もいるでしょう。小さい頃の家庭環境が荒んでいたとか、学校や会社で過度なストレスを与えられていたとか、いわゆる責任能力の低い状態にあったとか。

大小はさておき、人間誰しも「悪いこと」はしたことがあるはず。そして、その背景もさまざま。そんな中で、その「悪いこと」の先にある未来を周りがどう捉えるか。

私はこれに関して、自分なりの答えをもっていません。もてていません。

これまで「悪いこと」をした後になんとか更生しようとする人の苦しみをたくさん見てきましたし、更生に成功した人のその人なりの幸せもたくさん見てきました。一方、更生に失敗して再犯を繰り返してしまう人や、そもそも更生する気がない人も見てきました。

私はそこに、概念としての人間をぐつぐつ煮詰めると出てきそうな、煮凝りのような濃厚な成分を感じています。最後までしぶとく残る、力強くもあり厄介でもある成分です。

その刺激の強さから、目を背けたくなる、知らないふりをしたくなる、そんな成分でもあるのかもしれません。だからこそ、私みたいな人間が目を逸らしてはいけないと思っています。当然、自分が過去にした「悪いこと」も含めて。


「少年院を出院した子どもたちに寄り添い、更生自立を支え続けるプロジェクト」

私は今回、活動の第一歩として、認定NPO法人「育て上げネット」が運営するクラウドファンディング「少年院を出院した子どもたちに寄り添い、更生自立を支え続けるプロジェクト」に参加しました。

「育て上げネット」は、”社会とのつながりを失った若者の「働く」と「働き続ける」を応援することで、再び社会的所属を獲得できるように”様々な活動を行っています。その活動の一つが、今回のプロジェクトです。

寄付の使い道と御礼
このプロジェクトへの支援金は認定NPO法人への寄付として扱い、少年院の在院少年へのサポートおよび少年院出院後の若者たちへの総合的な支援のために活用します。また、若者たちを共に支えるチームとして、活動報告のレポートを寄付者の方に限定で公開します。

上記プロジェクトページより

寄付の使い道の具体例としては、在院者と出院者のスキルトレーニング支援、出院後に働く・働き続けるための支援、が挙げられています。
※プロジェクト名には”出院した子どもたちに”とありますが、在院中の子どもたちへのサポートもあるわけですね。

働くことは、生きていくための土台。この部分をサポートして、子どもたちが前向きに生きていくことの手助けになればと思っています。


繰り返しになりますが、まずは第一歩。これから少しずつ、活動の幅を広げていく予定です。いずれは、少年院に直接行って支援する活動なども。


ちなみに、このプロジェクトが掲載されているのは「GoodMorning」というサイトで、”社会問題と向き合う人のクラウドファンディング”が多種掲載されています。貧困、障がい、ジェンダー、自然環境、災害、町おこしなど。皆さんもちらっと覗いてみてはいかがでしょうか。

今回は以上です。


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