阿久津 楓

アクツカエデ │ 本とラジオとクラフトビールを愛する48歳。横浜在住。 活字中毒。 …

阿久津 楓

アクツカエデ │ 本とラジオとクラフトビールを愛する48歳。横浜在住。 活字中毒。 ヤマザキマリ、西加奈子が大好き。 いつもFMヨコハマを聴いてる。 クラフトビールは「水曜日のネコ」をジャケ買い。 マンガはジョジョとリアルなどをループ読み。 けれどもツッコミの……

最近の記事

「自信がない」のは優しさの表れ

どうすれば自分に自信を持てるのだろう。 僕はこう考えてしまうときがある。こういうときはたいてい、自分のメンタルが弱りがちなときでもある。わりと最近多めなので参ってしまう。 自信を持つ方法は、いくらでもある。たとえば、書店に売っている“前向きになれる本”的な自己啓発書を読むのもいいのかもしれない。僕はこれまで、何回も「自信を持つ → 自信をなくす」を繰り返してきた。きっとここ最近の状態も、このループの中にいて「なくしている」ことが起因しているのだろう。 一方で、僕の周りに

    • 才能のない人間の武器

      「考えることは、才能のない人間の最大の武器である」 これは、ノムさんこと野村克也監督が残した名言です。かつて、才能のない人間に対して用いられるのは、普通は努力という言葉でした。ノムさんはそれを「考える」こと、と転換したのです。 野村監督には様々な異名がつけられましたが、そのひとつが「野村再生工場」。その本質は、「クリアな眼差しと評価力に信頼があるので、ノムさんが認めたことは自信となり、現場で力を発揮することができるようになる」ことです。 野村監督のインタビューなどを読む

      • 人様は人様

        僕は少々怒りっぽい性格です。生まれつきADHD(注意欠陥多動性障害)の特性がある、とは医者から言われてましたが、最近になって自覚するときもままあるようになりました。最近、つまり40代も半ばを過ぎてからです。 そして余計な一言が多い、という特徴もあります。これもADHDの特性のひとつで、この特性は人を怒らせる傾向が強いです。怒りっぽくて、怒られやすい。困ったもんです。 とはいえ、こちらは自覚しているので、どうにかこうにか、この特性と仲良く付き合っていかなければいけない訳で。

        • 普通のことをちゃんとやる

          凡事徹底。 僕はこの言葉をないがしろにして生きてきた気がします。 普通のことをちゃんとやる。 僕はこの言葉をこのようにとらえているのですが、それがなかなか難しい……。 ビジネスの世界でもスポーツの世界でも、多くの成功者と呼ばれる人たちが「凡事徹底」を座右の銘にしたと聞きます。松下幸之助さんしかり、イチローさんしかり。 それはどうしてか。 彼らのような大きなことを成し遂げる人は「当たり前のこと」ではなく、人とは違う「特殊なこと」をしたように思えますが、実際に見ている

        「自信がない」のは優しさの表れ

          息を出しきると、吸うべき息が自然に入ってくる

          肩ひじ張らずに、まずは等身大で文章を書いてみる。ただただ、愚直にそれを続けてみる。 ・・・そんな気持ちから昨日、こんな記事を書いてました。 なにはともあれ継続です。そして習慣化。一歩一歩行きます。 この記事を読んで、近しい友人たちからは やっぱり頭いいし、センスもあるねぇ!自信持って!w ケレン味のない文章!笑笑 とか「w」や「笑笑」に多少、違和感を覚えながらも概ね好評でした。 そんなことより、noteを公開するたびにfacebookのMessengerでURLを彼

          息を出しきると、吸うべき息が自然に入ってくる

          note続けるコツ、教えてください

          僕は4月23日(日)にnoteを書きはじめた48歳です。「文章を書く行為を継続して習慣化すること」を目的にスタートし、内心では最低でも三年は継続だッ!なんてほくそ笑んでました。しかしフタを開けてみれば……、二日しか続きませんでした。二日ですッ!二日ッ! 三日坊主とはよく聞きますが、さすがの僕も二日は聞いたことがありません。しかも、ごく身近な人には宣言してたものですから、恥ずかしいこと山のごとし。 もうnoteにログインするのも怖くなる毎日。でも書きはじめてからの二日間は僕

          note続けるコツ、教えてください

          もやもやを哲学でほぐす

          あなたが職場で会議のアレンジをする仕事があったとしよう。上司の「やっぱり直接会うのはいいね~!」という言葉は文字通りに答えるならば好みの表現にすぎない。しかしあなたはそう受け止めず、オンラインのほうが都合がよくても、忖度して対面の会議を設定するかもしれない。このような単なる好き嫌いを表す言葉は、場面によっては「要求」にも「強調」にもなり得る。言葉やコミュニケーションは僕たちに喜びを与えるが、否定や支配、そして時には暴力を生み出すこともある。 この本、「言葉の展望台」は言語哲

          もやもやを哲学でほぐす

          【今週の本棚】ヤバい経済学

          昨年の夏ごろ、こんなジレンマが話題になった。コロナ感染対策として、東京都がPCR検査をするため民間クリニックにキット代金や送料に加えて、1回あたり3000円の「諸経費」を支払う制度を作った。領収書もいらないから、とにかく多くの人に検査してもらおうと。果たして、検査数は急増した。 だが、一部のクリニックは商品券を配って「集客」し、それを目当てに同じ人が1日に何回も検査を受けるようになった。「予防効果なしの、唾液と商品券の交換じゃないかッ!」とメディアは騒いだが、本書を読んでい

          【今週の本棚】ヤバい経済学

          叶姉妹に学ぶ、自己肯定力感の高め方

          番組は毎週このセリフから始まる。 ポッドキャスト番組「叶姉妹のファビュラスワールド」は2021年8月から音声サービス「Spotify」で配信が始まった。毎週火曜日18時ごろに配信されるこの番組の冒頭での自分を大切にすることを示すこの言葉は、もはやファンの間では「格言」の一つとなっている。 自然体でありながら本質を見通す姉の恭子さんと、リスナーに優しく寄り添う妹の美香さん。番組は放送開始から再生回数1位を獲得し、以降は上位の常連番組となった。SNSでの反響は大きく、「思いも

          叶姉妹に学ぶ、自己肯定力感の高め方

          今だからこそ書籍・活字からヒントを得る

          いつだったか、学生さんを前に話す機会があり、その年頃にはアニメファンが多く中でもスタジオ・ジブリの作品が好まれていたので、雑誌「AERA」で掲載されていた記事を紹介した。 タイトルは「ジブリ作品を育てた本の森 鈴木敏夫を宮崎駿につなげた232冊」(2014年8月11日号)。だからもう、僕が学生さんたちを前に話したのも、8年半くらいは以前の話になる。 鈴木氏の書籍には約4000冊の蔵書があるといい、その本の写真と蔵書のリストが掲載されていたのだが、学生さんたちはこれに驚いた

          今だからこそ書籍・活字からヒントを得る

          他人の思考を借りる、ということ。

          僕たちは一人で考えると、カンタンに考えたつもりになってしまいがちだ。自分なりにまじめに考えて陰謀論に陥ったり、ネット記事に書かれていることを理解する前に噛み合わない意見を書き込んでしまったり。そんな例は枚挙に暇(いとま)がない。 その背景に現代のメディア環境があるのではなかろうか。 インターネットに常時接続するデジタル機器に囲まれた僕たちは、メールやSNSなど、様々なタスクを次々にこなしながら、他人の反応ばかり気にかけるアテンション・エコノミー(関心経済)のまっただ中にい

          他人の思考を借りる、ということ。