G1岡山大会直前!棚橋弘至のEVILへの苦言を再確認してみる!

G1 CLIMAX30は折り返し地点を迎え、新日本プロレスは西に巡業中です!

明日の岡山大会メインは棚橋弘至vs EVIL。

棚橋さんは今大会上り調子で、先日の長岡大会 YOSHI-HASHI戦の勝利後コメントでは「ちょっくら優勝」宣言も出ました👍

そして昨日の広島大会 KENTA戦。メインで勝利し、超超久しぶりのエアギターも披露‼️🎸

試合後マイクとバックステージでは、感極まって号泣していた逸材😭

でも、泣くのはまだ早い!棚橋さん、G1優勝するまで涙は取っておいてくださいね💪


さて、棚橋さんが『BULLET CLUB』のEVILとシングルで闘うのは初となります。どんな試合になるのかとても楽しみです♪

2人の対戦にあたり思い出したのは、去年のG1前に更新された棚橋さんのポッドキャスト。この回で棚橋さんは、高松大会で対戦予定だったEVILに対し珍しく苦言とも取れる発言をしていました。

どちらかというと、これまで棚橋さんはEVILを高く評価していた印象だったので、『何でこんなに言うのかな?』と少し違和感を感じたのを覚えています。

そこで今回、もう一度その発言を確認してみました。今年のEVILの変化を考えながら聴いてみると、棚橋さんの発言はとても興味深いものでした。


真下さん「そして高松が、EVIL選手」
棚橋「EVILねー。いやもう久しぶりなんですよ。去年のG1福岡…ですかね。掟破りの逆EVILからのハイフライフロー。」


(棚橋さんが言っていたのは2018年のG1福岡大会のこと⬇️この時も棚橋さんが勝利しました!)


真下「僕やっぱ結構実はこのG1はSANADA選手とEVIL選手が踏ん張りどころだなと思っていて。」
棚橋「いや特にねEVILですね。その…タッグプレーヤーとしての地位を確立しつつ、シングルでも出来るぞってのはもう、SANADAは見せてるわけじゃないですか。で、その、EVILもちろん今すっげぇ実力はあるんですけど、もうひとつファンが推せない。人気はあるんですよ?会場人気はもちろんあるんですけど。何だろう?その…すっごい真面目な話すると、EVILっていうキャラクターが強すぎるんですよ。」
「この、ダークネスな格好の鎌、すごい、ファンには分かりやすいんですけど、ファン心理としては、あの…チャンピオンに推したい選手っていうのは、全くプロレスを知らない人にも見て欲しい選手なんですよ。」
「となると、身体がスゴイとか、動きが凄いとか。初見で、『あ、プロレスラーってすごいね!』って思って貰えることがすごい重要なんですよ。となると、EVILのこれからの課題は、その、もちろん今もすごい魅力的なんですけど、シングルプレイヤーとしては、それが足かせになってるかなっていう。物凄い冷静な分析をすると。」
「だからこう、ね、安易に変えろとか言ってるわけではなくて。本人としては難しい…とこに…。あのイメージでここまでは来れるけど、ファン心理としてはもう一個上に推せないんじゃないかなっていう気がしますね。対世間に向けて、『これが今、日本を代表するプロレスの選手です』っていうところの、話。難しい話でしょ?」
真下「例えばそれは飯伏さんとか…」
棚橋「飯伏は、推せるじゃないですか。スゴイ身体してて、飛び技も良くてマスクも良くて。『あ、プロレスラーのトップってスゴいね!』って。やっぱファンはね、どっかしら思ってるんですよね。プロレス、自分の好きなジャンルを、誇りに思いたいから。」
真下「だからその辺をこう、何ていうかあの…もう強引にでも“べシャーッ”とやれるくらいのこう、何かプラスワンなのか、もしくはEVILさんのほんとは内面にある何か…がもうちょっとこう、出て来ればいいのかな…」
棚橋「うーん。正解は俺には分からないです。けど、そこがEVILのセールスポイントでもあり、あの、何て言うんだろうな、その…両方内包してるというか。」
真下「あのキャラクターを持ってる良い面と悪い面というか…」
棚橋「そうそうそう両面。両面を感じるっていうかね。」

『棚橋弘至のPODCAST OFF』 2019.7.3 より


「あのイメージでここまでは来れるけど、ファン心理としてはもう一個上に推せないんじゃないかなっていう気がしますね。対世間に向けて、『これが今、日本を代表するプロレスの選手です』っていうところの、話。」

いや厳しい。棚橋さんキビシイなぁ〜。

でも改めて聴いてみると、こんな風に言ってくれる人ってなかなかいないですよね。これはEVILをヤングライオンの時から見ていて、実力を認めている棚橋さんだからこそ言える “愛ある苦言” というか。

その証拠に棚橋さんは、ポッドキャスト更新後に行われた高松大会EVIL戦の勝利後コメントで、

「EVILに一言いっとこうかな。ちょっと、上から言われるのは、本人気に食わないかも知れないけど…(しみじみと)凄ぇレスラー になったなぁ!」

と語り、EVILへのリスペクトを表していました。


あれから1年が経った今年7月、EVILは突如変貌を遂げました。

内藤さんを裏切りロスインゴを脱退し、BULLET CLUBに電撃加入。そして瞬く間に二冠王者へと上り詰めました。

それは表面的には突然の出来事でした。でも、もしかしたらEVILはこのタナポを聴いていたんじゃないか、そして棚橋さんの苦言に“思うところ”があったんじゃないかとさえ思えてきます。

バレクラに入ったEVILはコスチュームを一新し、鎌を持つのをやめました。表情を画一化させる一因になっていた、目の下の濃いシャドウもやめました。

でも、そのおかげで“怒り”以外の感情もわかるようになり、感情移入しやすくなったように感じます。EVILに “生の感情” が戻って来たのです。


ただ、棚橋さんも「正解は俺には分からないです」と言っていたように、結果が出るのはまだ先なのかなぁと思います。派手な裏切りとユニット移動で今年前半の話題をさらったEVILですが、実はこれからが正念場なんじゃないかと。バレクラには他にもジェイやKENTAさんなどの実力者がいますから、その権力闘争に勝たなければトップでは居られないからです。


そんなEVILと棚橋さんの試合が明日、G1岡山大会メインで行われます。

果たしてEVILはタナポでの苦言を払拭出来たのでしょうか。棚橋さんはバレクラのEVILをどう評価するのか?試合後の2人は何を語るのか。そして何よりも、どちらが勝利を収めるのか…注目したいと思います!










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