飯伏幸太が『真夜中のハーリー&レイス』にゲスト出演!“延長戦”で路上プロレスや中邑戦について語る!

先日4月4日の両国国技館大会でウィル・オスプレイ選手に惜しくも敗れ、防衛0回という“事件”を引き起こした初代IWGP世界ヘビー級王者、飯伏幸太選手。

現在行われている『ROAD to レスリングどんたく』シリーズ、飯伏さんは地元鹿児島大会2日目のみの参戦となりました。新ベルトを巻いて華々しく故郷凱旋すると思っていたので意外でした。

ただ、ここ3か月間で6回というハイペースでタイトルマッチを闘った消耗に加え、飯伏さんが以前から痛めている左足首の怪我が悪化したのではないかということもあり、今はゆっくり休んで治して欲しいと思っています。


さてそんな中、おなじみ清野茂樹アナウンサーがパーソナリティーを務めるラジオ番組、『真夜中のハーリー&レイス』に飯伏さんがゲスト出演!オスプレイ戦後の心境、自身の“受け身”について、新日に参戦した頃の思い出…などなどを語ってくれました。

記念すべき500回目のゲストでしたがNWAベルト移動はせず!お話が佳境となったところで時間が来てしまい、延長戦となりました。

私的には延長戦の方が興味深かった!番組はpodcastで聴けますが、2か月ほどで配信停止になってしまいます。なので、備忘録的に書き起こしてみることにしました。


延長戦の話題は通常回の続きから始まりました。

清野アナ「本来の自分はもっとなんかこう、『自由なスタイルなんじゃないか?』なんていう話も出てきましたけど、今ちょっとこの…責任感を持つイコールそれはちょっと守りに入ってるんじゃないか、みたいな認識もご自身の中ではあるわけですか?」
飯伏「やっぱりその、ベルトを持っている時とかは、あの…今思うと守りに入ってたのかな、ってちょっと思いますね。うーん極力、もう絶対怪我はできない、欠場はできない。だからその分何か、技が絞られた部分があるのかなとか、もしくは、これって進化したのかな?とか、自分でもわからないんですよそこは。でも、結果的にはやっぱり、防衛したり、勝ってきた…まぁ今ちょっと失ったんですけど(笑)結局はでも、いい感じで、その…段階を積み上げてきたんで。結果的には良かったのかなとは思ってます。合ってたのかなって。はい。」
清野アナ「あの、新日本プロレスに対して、例えば、『もっと自由な試合形式でやりましょう』と提案したことはあるんですか?」
飯伏「いや。僕は…ないかもしれないですね。」
清野アナ「かつてはリングじゃないところで試合されたりっていうこともあった訳じゃないですか。そういう提案はされたことあるんですか?」
飯伏「あれも、実際は “プロレスを広めたい” から始めた、だけで、なんかみんな思ってるのと僕が考えているのは違うんですよね。多分みんなが捉えてるのは、“僕がいろんな場所でやりたい”って思って、多分捉えてるんですよ。僕は別にいろんなところでやりたいわけじゃなくて。一番やりたいのはリングでやりたいですよ。はい。これが1番僕がやりたいプロレスなんですよ。ただ、やっぱりその、普通にその…道端で突然プロレスが始まった場合、普通に考えて、普通の人じゃありえない体をしてるわけじゃないですか。で、『なんだろう?誰だろう?』って思われる。『ちょっと検索しようかな』って思う人もいるかもしれない。で、生まれたのが路上プロレスなんですよ。外でやるプロレス。」
清野アナ「なるほど。じゃあ人形と対戦するっていうのもそういう発想なわけですね?」
飯伏「もちろんそうですねはい。もう色んなことをしてプロレスを広めたいっていうものから生まれてきてるんで。“自分がやりたい”というより“広めたい”のほうが強いですね、言い方的には。はい。場所は、ほんとにだから一番人が見てる場所でプロレスをやりたいっていうのをずっと言ってて。“プロレス”っていう単語は知ってるけどプロレスってどういうものかっていうのを知らずに、そのまま多分あの…まぁ正直、最後までプロレスを見ずに終えていく人もいると思うんですよ。絶対にいると思うんですよ。ですよね。だからそういう人も一瞬でもいいから、プロレスに触れて欲しいというか、見て欲しいというか…そうですね。」
清野アナ「振り向かせるというかですね。」
飯伏「そうですね。それをちょっと、なかなか伝わらなかったんですよね、当時は。はい。」
清野アナ「はいはい。あ、でもそれってやっぱり、猪木イズムですよね?」
飯伏「あ〜それ猪木さんなんすかねー。」
清野アナ「やっぱ新宿でタイガー・ジェット・シンと乱闘するとか、あれなんかまさに、路上プロレスの始まりじゃないすか。」
飯伏「そうですそうです。そういうことです。」
清野アナ「ね、それでやっぱりみんな注目するっていう。興味ない人をいかに振り向かせるかっていうことを猪木さん考えておられて…。
飯伏さんて猪木さんの影響とかって受けてたりするんですか?世代的には全然違いますよね。」
飯伏「そうですね。世代的には全然違いますけど、異種格闘技戦とかは全部見てますね。はい。猪木さんの試合は…そうですね。あ、でも生でもベイダー戦とかは見てるんで…。結構、そうですね、猪木さんは影響受けてるかもしれないですね。」


その後、お話は飯伏さんと猪木さんの接点へ。2016年に飯伏さんがIGFに参戦し、“闘魂注入”してもらったことなどを語ってくれました。

この時ですね😊


そしてここからは、過去の中邑戦について!清野アナが深掘りしてくれました♪

清野アナ「飯伏さんの魅力っていうのは僕、放送の中でもちょっと言いましたけど “どうなるかわかんない”みたいな、“一寸先はハプニング” ってこれは猪木さんにも通ずると思うんですけど、やっぱりあの、中邑さんと東京ドームでやったあれは大きかったと思うんですよね。ご自身も多分その感覚は残ってると思うんですけれども。やっぱり、『あれ、これは…どうなるんですか?』っていう感じのね、見てる側もちょっとそわそわする感じ。どうですかあれ以降、その、中邑さんに匹敵するような相手ってのは、どなたがいらっしゃいました?」
飯伏「うーん。やっぱりあれが大きすぎたのか、ちょっとあの…ないですよね。あまりにも大きすぎて。ええ。あの試合が。あと2013のG1の中邑戦ですよね。この2つがちょっと大きかったので…。多分みんなの印象がやっぱりそこになってしまってる部分がやっぱりありますよね。はい。」
清野アナ「そうですよねー。あれは何、やっぱり試合中に自分でもちょっとわかんない感覚になったんですか?」
飯伏「えーっとドームの時は、分離状態になりました。この今の状態あるじゃないですか。僕と清野さん、こう、ボードを挟んでますけど、1m位じゃないですか。このぐらいの感覚、の目線と、2階席から2人を見てる目線になったんです。何かわからないんですこれは。はい。何か2つ見えたんですよ。はい。遠目ではすごい冷静な自分がいました。それがあの、中邑戦2戦ともそうです。はい。2戦ともです。でもそれ以外はないです。」
清野アナ「じゃあやっぱりあれに並ぶその、何かこう…気持ちっていうのは、ないんですよね?」
飯伏「そうですねー、また種類が違うんですけど。うーん、種類が違うんであれば、あの…棚橋さんとかオカダさん、とかいろんな人と試合する時も“別な感情”で、いい感じにはなるんですけど…。あれはまた別物、と思ったほうがいいかもしれないですね。」
清野アナ「それは中邑真輔だからっていうのが大きいんですかね。相手のせいですか?」
飯伏「まだ2回しか僕、中邑さんとシングルやったことないんですけど、その2回だけなんで。2回ともなってるんでしかも。」
清野アナ「じゃあ過去の統計から考えるとこれはやっぱり中邑真輔に原因があるとしか言いようがないですよね。」
飯伏「言いようがないんです。そうなんです。はい。」
清野アナ「それ何だと思います?他の人に無くて中邑真輔にあるものっていうのは。」
飯伏「根本的な部分はなんかやっぱ、何ですかねー。プロレスの見方。見方っていうのは “どうやってプロレスを見てきたか”が同じな感じがするんですよ。」
清野アナ「世代が3つぐらい違うんですかね?」
飯伏「そうですね3学年上なんで。はい。でも多分見てた時期って多分同じものを見てたと思うんで。多分、見てる感覚は同じ感覚でプロレスを見てたんじゃないかなと僕は思ってますね。」
清野アナ「でも同世代の選手って他にもいっぱいいるじゃないですか。」
飯伏「あぁ〜そこはまた、違う感覚の同じ部分なんで。内藤さんも多分似てる部分で見てた部分があるんですけど、その種類とは違う、“一番幅が合う“ のが中邑さんですね。」
清野アナ「なんかじゃあ周波数が合ったんでしょうね。」
飯伏「多分そうだと思います。はい。」
清野アナ「あの、中邑さんがアメリカに行ってその活躍のニュースって当然入ってくるじゃないですか。どう思われますか?」
飯伏「うーん。やっぱ最初のほうは、けっこう追ってたんですよ。中邑さんの様子を。でもやっぱり、うーん、僕の中では…うーん。やっぱ ”シンスケナカムラ“ ではないんですよ。”中邑真輔“ じゃないと、ダメなんです。」
清野アナ「あー。あぁそういうことですね。」
飯伏「そうですそうです。中邑真輔じゃないとダメなんです。」
清野アナ「あーそれはなんかわかるような…はい。はいはい何となく。」
飯伏「わかりますか。僕はそうなんです。」
清野アナ「まぁだから違うものをやってる魅せてる中邑さんもまたすごいなと思いますけどね。」
飯伏「そうですね。あれでもう成功してるじゃないですか実際に。はい。」
清野アナ「シンスケナカムラで。ね、行ってるっていうとこでね。」


これまでも飯伏さんはラジオ番組に結構出演しているのですが、今回は清野アナがインタビュアーということで、いつもと違う視点でお話してくれたのかなと思いました。そのせいか、今まで聞いたことのなかった飯伏さんの考えも語られていて興味深かったです。

特に中邑さんについて。あの2戦は今までも色んなところで質問されてきましたが、清野アナがさらに切り込んでくれて嬉しかった!(きっと清野アナも聞いてみたかったのかな😊)飯伏さんは謙虚な方なので、ストレートに質問して頂けたのがすごくありがたかったです。

「やっぱ ”シンスケナカムラ“ ではないんですよ。”中邑真輔“ じゃないと、ダメなんです。」

飯伏さんからこの言葉を引き出してくれた方は初めてだと思います。ちょっと意味深にも聞こえるのは気のせいかな??


※延長戦後半では、独自の結婚観について飯伏さんが激白?!書き起こしました⬇️






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