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香水オタクが偶然推しの概念香水を見つけた話

2022年秋。筆者は悩んでいた。
今年の秋冬香水どうしようかなー、と。

毎年、寒い時期にしか使ってない香水を手にとってシュッと腕に一吹きする。

これこれ。枯れ葉っぽくてひんやりした感じの…なんか爽やかなイケメンのにおいがする!
「……あっこれ推しだ!!!!(クソデカ大声)」


すこし前、香水界隈には「推し香水」というものが流行っていた。今でも流行っているかもしれない。推しの概念を香りにしたフレグランスを選んでもらえるサービスというものらしい。
当時、筆者は「別に推しとかないしなー」と斜に構えてそのブーム?を見守っていたのである。
……いたのだが、なんかここ数年、リメイクやら映画化やらアニメ化やらのブームに紛れて推しがいたのである。うん、これが「推し」というものか。えへへ(照れ)

推し香水を選んだり作ったりしてくれるサービスは色々あるけれど、今回はたまたま自分の持っている香水が推しの概念にぴったりハマったので、そういったサービスの話ではないです。あらかじめ。

さて香水の話に入る前に、推しについて少し書こうと思う。読者の皆様にイメージが湧かないと読みにくいかもしれないので。

ちなみに筆者の推しは架空の人物である。
あえて作品名やキャラクター名は伏せておこう。解釈の違いとかもあるかもしれないし、あと単純に検索避けをしたい。なんか、純粋なファンの人に見られたくないという幾ばくかの羞恥心のようなものがあるのだ。

まず、推しは顔がいい。というかスタイルも良い。
いやいや二次元の人間なんてみんな見てくれ良いでしょと思われるかもしれない。それはごもっともなのだが、推しは作中でもとりわけ美形に描写されているのだ。尊い。

一応人間なのだが、たまに人外みたいな能力を発揮するので100%人間なのかは疑わしいと思っている。そんなところが好き。へへっ。

アウトドアとかサバイバルが得意。オフロード車乗りで格闘技をやっている描写がある。
正義感が強くて王道な主人公といった性格なのだが、普段は軽口をたたいたりする。かわいい。
女好きなのに女運が一切ない(かわいい)
犬系。季節は秋が似合うと思っている。タバコ吸わない、お酒大好き。夜型(夜に活動してるシーンが多い)

さて、ここまで滔々と推しについて語ったところで、筆者が見つけた香水はというと……
ルラボのベチバー46である。

香りはスッキリめのスモーキー、ウッディ系。温かい時期よりは寒い時期向けの香り(店員さんにもそう言われたのを覚えている)。落ち葉のような、焚き火の残り香のような、少し烟ったそんな香り。
全商品ユニセックスなルラボの中でも最も男性的と紹介されている香りでもある。

前述したが、秋冬用の香水を考えていたときに「そういえばこれ買ったなー」と思って発掘したものだ。正直言うと、あまり減っていなかった。なぜなら秋の、紅葉と落ち葉の時期である短い期間しか使っていなかったからだ。嫌いなわけではない。むしろルラボの中では二番目に好きな香り。ただ、暑い時期には重たく感じ、真冬には寒すぎると感じる、なんかこう、ちょっとむずかしい香りなのだ。

その時筆者はたまたま少し酔っていた。
仕事で疲れていたし、久しぶりにと思ってジャックダニエルを開けていたところだった。
ウイスキーの甘い香りと、ベチバー46の香りが合わさった瞬間、脳裏にバーでお酒を飲んでいる推しの姿が浮かんだ。そして冒頭へ戻る……。

酔った勢いで筆者はすぐさまオタ友にLINEした。時間はそこそこ深夜である。
にもかかわらずオタ友はすぐに返事をくれた(まじで神)

筆者「推しの概念香水見つけた!」
友「エロい。淫乱」
筆者「それな」
などという、オタク特有の語彙力一切無会話をしたところでようやく落ち着いた。
神のように親切な友人とメッセージのやりとりとして判明したことは、筆者は「推しの近くにいたい」とか「抱きしめたい」とかではなくて「推しになりたい」願望が強いということだ。そういう人いる?そういうもんなの???
好きというのは恋愛感情ではなくて憧れとか目標みたいなものなのかもしれない(いきなり冷静な自己分析)

さて香水の話に戻ろう。
ルラボのベチバー46は2年前の冬に購入したものだ。たしかこのnoteでも書いた気がする。
一番小さい15mlのボトルを買ったのに、まだ半分以上残っていた。
が、これからはほぼ毎日つけることになるだろう。なくなったら大きいボトルを買おうと思う。

かなりスッキリ目の香りで、ベチバーかと言われるとちょっと違う気がする。参考にと比較したのがゲランのベチバーのEDTなので別物といえば別物。でも同じ系統の感じもする。爽やかなメンズ系の香水という意味で。その点でいえば、ルラボのベチバー46のほうがユニセックスに使えるなという印象。

筆者の推しは社会的にも内面的にもかなり男性的に描写されているのだが、なにぶんお顔が美形すぎて中性寄りなので、そういった意味でもルラボはピッタリな気がしたのだ。


ということで、筆者の推し概念香水を見つけた話でした。
見つけて思ったことは、推し香水って自分が普段つけるものとは別系統なもののほうがいいということである。

普段つける自分の香り、推しの概念の香り。
この2つをきっぱり分けることでおすすめの使い方が……。

まず、腕とかに自分の香水を着けます。その状態で上着を羽織ります。一日過ごします。上着に自分の香りがちょっと付きます。

次の日以降、推しの香水を腕に着けます。推しになります。そして自分の香りが若干残っている上着を羽織ります。

やべー。なんだこれやべー。自分と推しが一体になってる。エロい。

ということで今回は自分のエモーション爆発した文体で書いてみたのだが、読みづらかったらごめんなさい。お気に入りの香水が推しの概念になった途端、なんだか別世界が広がった気がしてとっても楽しかったので、こうして記事にしている次第である。
もし、「香水とか全然知らないけど推しの香水がほしい!」という方がいらっしゃったら、やっぱりそういうのを専門としているサービスを利用するのがいいと思う。しかし、もしご自身が香水ある程度詳しくて、推しの分析を冷静にできる自信があるならば……自分で推しの概念香水を考えてみるのもとっても楽しいですよ、というお話であった。

今度は友人氏の推しの概念香水を見つけるという約束をしてしまったので、友人氏の推しを分析しながら香水探しの旅にでようとしている筆者であった。

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