創作意欲が消えたときの暫定対処方
せっかくやる気が出ていて筆が乗っていたのに、あとちょっとのところで止まってしまった経験はあるだろうか?筆者はある。めちゃくちゃある。
そういう「あとちょっと」のときの創作意欲を一時的に回復する方法がある。
「憎悪」の感情を飼うことだ。
「憎悪」とは
好きな小説だけどこの表現だけ気に入らない。
あのシーンはない方がよかった。
自分だったらもっと良く書けるのに。
などの「文章の中の苦手ポイント」を筆者は憎悪と呼んでいる。他に的確な名前が思いつかなかった。
他者の作品への憎悪は執筆意欲へ変換しやすい。自分が執筆するときには、言語化したそれを反映させればいいからだ。
憎悪の使い方
まず、適当に目に入った文章を読む。媒体やジャンルは何でもいい。読んでいるとどこかしら「良かったところ」と「気に入らなかったところ」が見つかると思う。もし見つからなかったらインプットが足りてないかもしれない。いくつか読んでいるとどんな名作でもお気に入りの作家の本でも「苦手」ポイントが見つかるものだ。この記事内にもすでにあなたが苦手な要素が出ているかもしれない。きっとあるはずだ。
つぎに、それが「なぜそれが苦手なのか」を言語化していく。
二次創作界隈には「解釈違い」や「地雷」「Not for me」などという苦手なものを表す便利ワードがあるが、それを掘っていくのが手っ取り早い。
たとえば「解釈違い」だったら「このキャラはこんなこと言わない。自分だったらこういうセリフにするのに」みたいな感じに。
そうして言語化できたらそれをメモしていく。実際に書いてもいいし、脳内に保存しておくだけでもいい。そうして保存しておいたものは、次に作品を書くときの指標となる。
完全に飼い慣らした憎悪は創作において強い味方になってくれる。ときには長い期間溜め込んだ憎悪によって、一つの作品を書き上げるくらいのモチベーションを発揮することもできる。
暫定対処法
上の項目でもう答えを書いたが、瞬間的に執筆意欲を出す方法としてやるべきは「あえて地雷を踏みに行く」ことだ。
なんでわざわざ不快なものを見なくてはいけないのか?と思うかもしれないが、これが実は創作意欲の発揮に役立つのである。いやマジで。
自分だったらこうする!というのをモチベーションにすると意外なほどすんなり書けたりする。なので筆者は手が止まったときにはあえて嫌いな作家の小説を読んだり、苦手なジャンルの作品を読んだりする。
もちろん健康にはよくない。エナジードリンクみたいなものだ。しかし、あくまで一時的なものだと理解して使えば、効率的にパフォーマンスを発揮できる。
なんでこんなnoteを書いているかというと、今まさに短編小説を書いていたのに、あとちょっとのところでモチベーションが完全に消失したからである。この記事は筆者が自分に向けて書いたものだ。
ついでなので公開してしまえば今月の投稿ノルマも達成できるうえに執筆で行き詰まってる人のヒントにもなるかもしれないという一石二鳥なのだ。たぶん……。
これを書き終えたら一晩寝かせて投稿する予定だが、寝る前に苦手小説を読んで憎悪を高めておこうと思う。そうしたら明日にはきっと書けているはずだ。
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