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ツツミで指輪を買った

仕事で憂鬱なことがあって。
上司に相談したら快く相談に乗ってくれているのだが、結局自分のことって自分がなんとかするしかないのだなと実感する日々である。

せめて手元が華やかであれば気分も良くなるのではないだろうか。

そう考えて、御徒町へ赴いた。宝石でも眺めて気分転換しようと思ったのだ。実際は目的があったのだが。

ロンドンブルートパーズのリングがほしい。

ロンドンブルートパーズの石言葉は、精神を落ち着かせるとか想像力を高めるとか、そんな感じ。くわしくはググってほしい。落ち着いたブルーカラーが精神的に落ち着きをもたらすのかもしれない。

とにかく、きれいな濃い青色の石が急に欲しくなった。

御徒町駅の北側の出口を出て右に曲がる。宝石店が軒を連ねる通りの一番手前に、サトウジュエリーという宝石店がある。一見入りづらく感じるのだが、入ってしまえば石が大好きな店員さんが親切丁寧に案内してくれるお気に入りの店である。

…とはいえここでジュエリーを買ったことはない。店内にあるのはレアストーンやガチの貴石が多めで、ブルートパーズという人工的に処理された半貴石は品数が少なかった。一点気になるものがあったのだが、スイスブルートパーズでダイヤ付きというちょっと値が張るものだったので諦めた。

しかし、石好きなおじさま店員さんとレアストーントークが楽しめて大変よいお店であった。レアストーン好きさんは是非訪れてみてほしい。店員さんも「石好きな人と話すと楽しい」と言ってくれて、大変気分がよくなった。結局何も買わなかったけど。
ちなみにそのお店ではルース持ち込みでも格安で(とは言っても数万円だが)ジュエリーに仕立ててくれるらしい。わたしはいくつかルースを持っているので、お金を貯めてリングをオーダーしようかと思っている。

さて、ここでようやく本題に入れる。
わたしがロンドンブルートパーズを手に入れたお店は、全国各地にあるジュエリーショップ、ツツミである。

量産品だがデザインが良いものが多く、お手頃価格で手に入れることができる。
ここできれいなロンドンブルートパーズのリングを見つけた。若干サイズが大きかったが、抜け落ちるほど大きすぎず、むくんだらちょうどよくなるかもしれないというサイズ感。大きくきれいなロンドンブルートパーズ。両脇の石はホワイトトパーズと、トパーズづくしで良い感じ。

15分ほど3種類の似たようなデザインで悩んで、真ん中くらいのサイズの石のにした。
このサイズの石が付いたリングとしては結構お安い。安いのはデザインが決まっているからとかサイズ展開していない(お直しになる)こととか、K10を使っているからとか人件費がとか色々あるのだろうが、とにかく安い。石代のつもりで購入し、サイズ直しには出さずに持ち帰った。

すぐに着けたかったし、地金の部分はいつか色違いでリフォームに出してもいいと思ったからだ。

今、わたしの右手の中指にはロンドンブルートパーズのリングが輝いている。大きい石なので家にいる時専用でつけようかと思っている。外に出るときつけるには少々大げさなので。

ロンドンブルートパーズという石は完全な天然ものではなく、天然ものとして採れた石に加熱処理や放射線照射処理をして色を着けているというのは承知の上である。加工も結構手間暇がかかるから、決して安い石ではないのだが、色が好みなので仕方がない。このリングを大変気に入ってしまったのだから。

そんなわけで今回も散財記事を書いた。他人の散財記事を読むのは気分がいいので、この記事を読んでくれたあなたの気分も良くなれば幸いである。

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