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新年のスタートは一粒ダイヤネックレスをお守りに

2021年、新春。

まだ客足の少ない午前中の某三越に筆者はいた。目的はダイヤのネックレスを買うこと。本当は下見のつもりだった。だが出会ってしまったのだ。運命のネックレスに。


筆者が初めてダイヤモンドを手にしたのは、20代も後半に差し掛かろうかという頃。転職先で働いていたおねえさまがめちゃくちゃかっこよくて、自分も格好良い大人になろうと決意したときのことだった。
余談だが、そのおねえさまは一児の母でありながら、モデルのようなスタイルの持ち主であり、外国人と結婚しており、バーバリーのコートを着こなす、とてもインスタ映えする方であった。

その会社に転職したのを期に、筆者はジュエリー沼とデパコス沼にハマることになる。

さて、そんなかっこいい大人になろうと決意したとき、決意表明として買ったのが一本目のダイヤネックレスである。ネットでは有名なジュエリーショップ、オレフィーチェさんで購入した。0.07ctで、2万円いかないくらいで入手した記憶がある。

購入して2,3年ほどは使い勝手の良さが気に入っていて頻繁に着けていたのだが、同時に宝石沼に入ったために徐々に目が肥え、だんだんと飽きて着けなくなってしまった。
念の為補足しておくと、そのダイヤネックレスは全く悪くなく、ジュエリーショップでクリーニングしてもらったときにお世辞でも「きれいなダイヤですね」と言われるくらいには品質の良いものであった。

しかし、人間とは慣れるものである。筆者は次第にそのネックレスについているダイヤに飽きを感じていた。特にこだわりもなく、値段と覆輪留めのデザインだけで購入したもの。手放すのは早くはなかったが、遅くもなかった。

金が高騰した2020年。ジュエリー沼にはまってから買ったいくつかのピアスやリングとともに、そのネックレスも売却した。どれも数万円程度の、k10やk18のジュエリーたち。まとめて売ったらそこそこの値段になった。すべて、買った直後は気に入っていたものの、ある程度目が肥えたら使わなくなってしまったものだった。

特別に思い入れのあるジュエリーだけ手元に残して、他は売却した。それから、改めてダイヤモンドを購入すると決意した。今度はしっかりこだわりを持ったものを手にしようと、そう思ったのである。

それからネットで色々調べてたどり着いたのが御徒町であった。
ある程度ダイヤモンドについて知識を仕入れ、ほしいグレードがどの程度のものか理解できるようになった頃、御徒町で一粒ダイヤのピアスを買った。合計0.3カラットと小ぶりにも関わらず、鑑定書が着いている品質の高いダイヤであった。このことは以前の記事に書いた。

筆者はこれに満足していたが、同時にネックレスもほしいと思うようになった。
ピアスを買った当時は、「ネックレスはピアスと同じ0.3ctにしよう」と思っていたのだが、その後いくつかのジュエリーショップを見て回り、試着を繰り返しているうちに0.3ctは自分には大きすぎることがわかった。

ということで、0.15から0.2ctに目標を変更し、ネットで相場を調べつつも高級ブランドへの憧れなんかもありつつ迷っていたのだが、最終的にいくつか目星を着けた。そのうちのひとつがカルティエであった。

だが筆者はカルティエのネックレスが買えなかった。理由は、以下の記事に書いている。

自分にはデパートの一階に入っているブランドが限界だ……そう実感したところで、プランBとして考えていたブランドに行くことにした。

れっきとした国産メーカーで、独自開発したカットのダイヤモンドを販売している。そう、フェスタリアである。

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フェスタリアさんはオリジナルの星のカットのダイヤが特徴である。ネックレスを探しにいくつかの店舗を回っていたときに知ったブランドの一つで、店員さんが熱心に星のカットのダイヤについて語ってくれたのが印象に残っていた。

筆者の求めたネックレスは、星型にダイヤがカットされていて、付属のスコープでのぞくと大小2つの星がダイヤの中に見えるというものである。

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スコープでのぞくとこんな感じ。
iPhoneで撮った写真ではわかりにくいので、鑑定書に乗っている写真を拡大して載せてみた。

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真ん中にがっつりインクルージョンが入っているが、それもまたかわいい。

ちなみに肉眼でみると普通のブリリアントカットに見える。この小さな星は、専用スコープを使わないと見ることができない。そんな控えめなところも良い。
星とか宇宙大好きな筆者。
星をモチーフにしたアクセサリーは数あれど、自分にしか分からない星モチーフというのは他に見たことがなくて大変素敵なコンセプトの作品だと思った。

さらに、このフェスタリアオリジナルカットのダイヤモンドは出雲大社にも奉納されているという。これも販売員の方から聞いた。なんともご利益がありそうではないか。

止め方は5本の爪留めで、大きな星の頂点部分に爪がくるようになっている。台座の裏側の穴が星の形にくり抜かれていたり、留め具の部分も星の形だったりと、星モチーフへのこだわりがすごい。

星モチーフは願いを叶え、未来への希望を表すという。やっぱりご利益がありそうではないか。

地金はホワイトゴールドにした。
大きすぎず、しかしカットがきれいなので主張もそれなりにある。遠目に見ても若干星型に見えなくもない。
長さが自由に変えられるタイプのアジャスターがついているので、タートルネックの上からでも着けられるのも良いところ。

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写真が下手くそで申し訳ないが、しっかりと鑑定書も着いてきた。0.208カラットのFカラー。店頭在庫が1つしかなかったので、クラリティは選ぶことができなかったが、運命だと思ってこれに決めた。
あらためて、自分は鑑定書というものが好きだなぁと思った。普通のダイヤに数万円をプラスしてこの立派な紙がつくならば、あったほうが良いことは間違いない。

価格は、他の国産ブランドの0.2ctのネックレスと比較すると若干高いくらい。
だが星カットのダイヤはフェスタリアにしかないものなので、その価格差は当然とも言える。ちなみにカルティエよりは安い。

唯一気になる部分としては、石を留めている枠に高さがあるので、着けているとダイヤが横を向きやすいこと。せっかくのキラキラが見えなくなってしまう。

まぁ、この欠点も「どうせ小さなネックレスなんて遠目からだと見えないし」と思って許容することにした。その高さがある枠のおかげで、横から光を取り込むとファイアがものすごく出る。

これが素晴らしく良くて、今まで「ブリリアントカットが一番ダイヤが輝く」と思っていたのだが、このフェスタリアオリジナルのスターカットも素晴らしく輝くのである。ちょっと自分の考えを改めるきっかけになった。

というわけで、2021年の厄除けという名目で買ったこのネックレスだが、早速お気に入りで毎日つけている。シンプルにホワイトゴールドにしたのも良かった。
プラチナではなくWGというところもいい。若干値が張るが、筆者はWGの色味がプラチナよりも好きだったりする。

厄年だからという言い訳で買ったものだが、ずっと長く使っていきたいと思える一品に出会うことができてよかった。

今後、一粒ダイヤのネックレスを買う人の参考になれば幸いです。


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