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小澤征爾氏逝去

私がこの人を知ったのは父からだった。父は1950年後半にフランスに留学していた。
同じ頃小澤征爾氏は単独フランスに乗り込みブザンソンコンクールで優勝した。父にとっては同じ頃にフランスに単独乗り込んだという点できっと仲間意識を持ったのだろうな。
ということで、父は主に室内楽愛好家ではあったが、小澤征爾指揮のレコードも少しはあった。チャイコフスキーやストラビンスキーだ。レコードは徐々にCDに変わっていった。

私が小澤征爾指揮の生の音楽に触れたのは多分2回しかない。
最初は私がボストン留学中の1989年。BSOでのコンサート。プロコフィエフの古典と確かブラームスの4番だったような気がする。記憶は定かではない。一緒に行ったカナダ人の友人と、地下鉄までの道のりで第四楽章のメロディーをハミングしながら帰った記憶がある。
もう一回はヤナーチェクのイエヌーファ。これは松本での斉藤記念フェスティバル2001。日本では滅多にやらないオペラだから、無理して行ったのだった。指揮というよりも、最高の歌手とオケでこんなのが日本国内でできたのだからすごかった。

指揮者コンクールにでも行かない限り私たちは指揮者の差なんてほとんど意識できない。遅めな指揮者や速めな指揮者もいるだろうが、そんな特徴が小沢にはあまりなかったような気がする。あるとすると明瞭さ、分かり易さが特徴か。

いずれにせよ、この人も私の人生を豊かにして下さった。ご冥福をお祈りします。

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