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「Focus 集中力が全てを解決する」読書感想文

仕事の課題と悩み

私は以前から「自分の仕事が進んだ実感がない」「自分の仕事に集中できない」という悩みがあった。
医療事務をしている私には、メンバー6名の全体的なフォロー、月次報告、統計分析、医療情勢の情報収集を行い、他部署にわかりやすく周知するなどの業務があるが、外来患者さんの多さや内線・外線電話対応などで自分のタスクに集中することが難しかった。
こんな状況を解決する方法が、樺沢紫苑先生の著書「集中力がすべてを解決する」にはあるのだろうか…半信半疑で読み進めた。

樺沢流TO DO リストの導入と気づき

まず、この本にある「樺沢流TO  DO」リストに沿って、自分の仕事を書き出してみた。午前3つ。午後3つ。項目の横に集中を要するもの「⭐︎」、緊急なもの重要なものに「◎」をつけた。
すると、「優先タスクはこれだけなのに、何を細々したものに振り回されて毎日クタクタになってるんだ?!」と愕然とした瞬間があった。
本書に

1つの課題に集中して取り組めない場合、その課題を完了するのにかかる時間は50%も増えることがわかりました。加えて間違いをする確率も最大50%も高くなるのです。

樺沢紫苑著 集中力がすべてを解決する P68より

と示してある。
それから、メンバーに「申し訳ないけど、今、集中力が必要なタスクを抱えてて、しばらく外来業務はお任せしていい?」とお願いしてみた。するとメンバーも理解してくれて、専念できるよう協力してくれるようになった。こうして、「物理的に集中しやすい環境」を手に入れた。
 メンバーにアウトプットしたおかげで、みんな忙しいんだから、自分も外来業務に携わらないと申し訳ないという罪悪感からも解放された。
その日のタスクはいつもより、かなり進んだ。「明日もこの調子なら、いけそうだ!」そう思った。

ワーキングメモリの鍛え方とポジティブな変化

本書で特に印象的だったのは

脳の処理能力を上げるためには、ワーキングメモリを鍛える努力を続けていくことが重要です。

誰でも、何歳からでもワーキングメモリは鍛えることができます。

樺沢紫苑著 集中力がすべてを解決する P65 ・P50より

という言葉。

本書で紹介されているワーキングメモリを鍛える9つの方法の中でやっていたことがある。

それは資格取得のための勉強。私はこの1年、一念発起して、病院事務の資格試験に取り組んだ。念願の合格を果たしたのだが、そのおかげで、今まで資料を読んでも、説明会に行っても、難解過ぎて、だんだん眠くなるということが何度もあった。
けれど、資格試験の勉強のおかげで、理解度が増し、説明を聞いても「なるほど、なるほど!」と面白く感じ、「じゃあ、当院では、こういった取り組みをしたらどうだろう」と頭が回転している気がした。

読了後、意識してやってみていること。
①暗算。外来の会計をする時、いきなりレジで計算ではなく、一旦頭の中で暗算をして、レジで答え合わせを密かにしている。

②ボードゲーム。息子と9マス将棋をやってみた。お互い、3勝3敗。「あの時、この一手をこうしたら勝ったかもと」お互いフィードバックが楽しかった。

③スマホを持ち歩かない。時計がわりに、ポケットに入れておいたが、バックの中にしまうようにした。

もちろん、大前提の睡眠も7時間以上は死守するようにしている。
運動は、TVerで面白いドラマやお笑い番組を見ながら、ウォーキングマシンで軽くランニングを週2回を継続中。
朝散歩もゴミ出しとセットで行っている。

最後に、仕事だけでなく、体調にもポジティブな変化をもたらしてくれた著者に感謝したい。

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