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大好きな和食屋さんで、7月のお料理を頂きました

すっかり梅雨明けをした七夕の時。
大好きな和食屋さんで、7月の夏のお料理を頂いてきました。

毎月、変わるカウンター前の設えの作品は、「梶(かじ)」。

梶(かじ)

今は、色紙に書いている、七夕の短冊。
昔は、この梶の葉に、願い事を書いたそうです。
そういうお話を聞きながら、7月のお料理がスタートです。

夏野菜のゼリー寄せ・梶の葉を添えて

瑞々しい梶の葉を取ると、枝豆、とうもろこし、オクラ、トマト等など、
食感と味わいが違う野菜が、涼やかなゼリーの中に、詰まっていました。
美味しい…。
これから出てくるお料理を期待させてくれる、ワクワクさせられる一品です。

鱧にゅうめん

お椀から、お出汁の香りが、広がります。
関西では、この時期に、食べたい食材の代表格・鱧(はも)。
お出汁の旨み、焼いた皮の香ばしさも相まって、本当に、美味しい…。
そうめんの下にある卵豆腐も、優しい味わいでした。

お造り(まぐろ、鱧、しまあじ)

お造りの鱧は、自家製・柚子胡椒で。
定番の梅肉とは、また違う、爽やかな風味が口の中に広がります。

七月の八寸
(左上から)
鱧の子、蛸と豆苗、黒藻(中央)、賀茂なす、
枝豆の白和え、枇杷・もろみ豆腐、鴨ロース、

黒藻(クロモ)は、別名「坊主殺し」と言うそうで。
それだけを聞くと、ビクッ!、怖い!と、思うのですが、黒藻を食べることで、みんなが、より健康になり、寿命が延びるので、お坊さんの仕事がなくなり
困ってしまうという事らしく。
なるほど、少し、ホッとしました。

七夕飾り(金魚)

七夕と言うことで、折り紙の金魚が飾られた笹も添えられていました。
風情があります。

そして、こちらも、この時期ならではの食材、稚鮎です。

稚鮎

熱々の石の上に、笹の葉を添えられて、塩焼きの稚鮎が出てきました。
ふわっと、湯気の上がる様子、食欲をそそられますよね。
大好きな一品。

今夏の稚鮎は、ほろ苦さがほどんどなく、旨みたっぷり。
美味しく頂きました。

賀茂なすの揚げ出し

賀茂なす、丸々半分を揚げて仕上げた、ボリュームのある一皿で、
これが、美味しいのです。
天盛りされた、たっぷりの青じそも、香り高く、素晴らしいサポートをしています。

「天盛り(てんもり)」。
香りもの(青じそ、針生姜、きざみ海苔、木の芽、白髪ねぎ等)を、少し、高さを出して、盛り付ける、日本料理の技法です。

彩り、香りとして、視覚や臭覚で、お料理を楽しむためでもありますが、
「その料理は、まだ誰も、手を付けていませんよ」という意味もあり、
「おもてなしの気持ち」も、表しています。

こういう、ちょっとした「おもてなしの心」が、沢山、詰まっているのも、
日本料理の素晴らしさ、美しさでもありますね。

赤紫蘇のソルベ

こちらも、この時期ならではのソルベ。
私も、赤紫蘇ジュースを作っているので、ソルベにしてみようかな…。

鱧天の卵とじ丼

最後も、やはり、鱧。
こちらのお店の卵とじは、ふんわり、とろとろで、本当に美味しいのです。
軽やかな鱧の天ぷらに、山椒が、ピリリと効いています。

スイカとメロンのゼリー

とっても、涼やか…。
シャリシャリとした食感のスイカが、これまた、美味。

名物・わらび餅

こちらは、定番の美味しさです。
直前に練り上げて、仕上げるので、温かくて、本当に、口の中で溶けていきます。

いつもながら、五感を楽しませてくれるお料理に、大満足。
これで、猛暑に立ち向かえそうです。

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