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ローファーを磨かせていただきました

こんにちは👋
今回はローファーを2足磨かせていただきました。
いつもありがとうございます。

一足はL.L.Beanのペニーローファーを、もう一足はノーブランドのローファーをご依頼いただきました。

L.L.Beanのペニーローファー
とても美しい


通りがかりの方が磨かせてくれました
デザイン性があって素敵です

ローファーのこの醸し出す魅力はなんなのでしょうかね。普通の紐付きの革靴は大体見た時かっこいいとなるのですが、ローファーに関してはかっこいいものもあれば可愛いものもある。デザインも豊富で、それによってドレッシーにも見えればカジュアルに履けるものもある。
日本ではローファーといえば学生のイメージがありますが、大人が履きこなしているととても素敵に見えます。

今回はブランドでなくローファーについてお話ししたいと思います。

ローファーの歴史

ローファーの起源は2種類あるとされています。
1つ目が1926年にWildsmithというロンドンのオーダーメイドシューズ店のが、イギリス国王のジョージ6世の室内靴としてカジュアルなスリッポンをデザインして作成したという説。
その後この靴はロンドンの他の靴メーカーによって「Harrow」と呼ばれて販売されました。

2つ目がノルウェー人のNils Gregoriusson Tverangerが1930年ごろに作成した「Aurland moccasin」という靴が元になっているという説。彼は13歳の頃に北米を訪れて靴作りの手法を学び、20歳の頃にノルウェーに戻って靴職人になりました。最終的に「Aurland shoe」という名前に改名され、このデザインは北米の先住民のイロコイ族が履いていたモカシンや、ノルウェーのアウルランド地方の伝統的なモカシン風の靴に似ていたそうです。

イロコイ族のとうもろこしの皮のモカシン。
現代のローファーと形が似ている。
参照:「A brief history of Native American Moccasins」foot talk

この靴はヨーロッパ中に輸出され、当時ヨーロッパに滞在していたアメリカ人にも注目を浴びる。
そして1936年にアメリカのG.H.Bass社が「Weejuns」という名前でローファーを作り始めます。

参照:G.H.Bass公式HP

画像を見ての通り、Weejunsはサドル部分にダイヤモンド型の切れ込みがあり、これが最初のペニーローファーorコインローファーです。

当初はアメリカでは夏の室内靴として使用されていましたが、1950年代にアメリカで急速に浸透し、アイビー・ルックの重要なアイテムとして認識されたり、ジェームズディーンが履いたことにより多くの男性のカジュアルスタイルのお手本になりました。

1960年代には日本でもアイビー・ルックが流行することでローファーも愛用され、脱ぎ履きの容易なローファーは日本にそのまま定着しました。

ジョン・F・ケネディやマイケルジャクソンが履いたり、1970年代から1990年代初頭のファッションスタイルが変化し続ける中でも取り入れ続けられて、人気がピークに達します。
元は男性用に作られた靴ですが現在では女性にも愛されるようになり、多くの人々の定番のスタイルのうちの一つになりました。

ローファーの種類

・ペニーローファー/コインローファー
甲の部分に切れ込みが入っているデザイン
名前の由来は、切れ込みに硬貨(ペニー)を差し込んでファッションにしたりお守りとして忍ばせてたからとか諸説あり。
サドルの長さが短いものを「ハーフサドル」、長いものを「フルサドル」という。またハーフサドルの両端を大きく巻きつけて縫い上げたデザインを、形状が凧糸を巻いたローストビーフに似ていることにちなんで「ビーフロール」という。


ハーフサドルローファー/JohnLobb/LOPEZ
参照:シューズサロンなとりや
フルサドルローファー/JohnLobb/FENCOTE
参照:シューズサロンなとりや


ピーフロールローファー/HARUTA/4514
参照:HARUTA公式HP

・タッセルローファー
アッパーの甲部分にタッセルという房飾りがついたローファー。アメリカの革靴ブランドのAldenが初めて作った。
ハリウッド俳優のポール・ルーカスが、イギリスで手に入れたタッセルのついた靴をよりシンプルなデザインにして欲しいとアメリカの別々の靴メーカー2社に依頼したところ、その2社がどちらもAldenに靴の作成を依頼したという逸話がある。
学生時代をローファーで過ごしたビジネスマンや弁護士が好んで愛用したため、弁護士の靴とも呼ばれることもある。

タッセルローファー/Alden/664
参照:シューズサロンなとりや

・ヴァンプローファー
装飾がないローファー。甲にうねりがあるものは「コブラヴァンプ」と呼ぶ。

ヴァンプローファー/KENFORD
参照:REGAL公式オンラインショップ


コブラヴァンプ/regal
参照:REGAL公式オンラインショップ

・ビットローファー
甲に金具のついたローファー。馬の口に咥えさせる馬具のくつわのことを「ビット」と呼ぶことから由来。イタリアのブランド「GUCCI」が考案。

ビットローファー/GUCCI/1953
参照:GUCCI公式HP


・キルトローファー
サドル部分が、「キルト」というスコットランドのスカート状の伝統衣装を模した飾りになっているローファー。通常のサドルとサドルがベルトになって組み合わさっている「コインキルト」やキルトとタッセルの組み合わさった「キルトタッセル」、ビットのついたものなど色々存在する。


【別注】SOLOVAIR×TOMORROWLAND レザー キルトローファー
参照:トゥモローランド公式通販

・バタフライローファー
サドル部分が蝶の羽のように合わさったローファー。GeorgeCleverleyというイギリスのビスポークブランドからデザインが出たと言われている。

バタフライローファー/Crockett&Jones/SELBY
参照:TradingPostオンラインショップ


ここに紹介した以外にもブローグという飾り穴をつけたものやウイングチップという鳥の羽のような飾りをつけたもの、ベルトやモンクタイプのものまでたくさんの種類があります。
是非好みのデザインのものを探してみて下さい👌

長くなりましたがここまでローファーについてお話しいたしました。少しでもローファーの魅力が伝われば幸いです。

それでは今回はこの辺りで…
ここまで読んでいただきありがとうございました🙏

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