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標準時 in マレーシア

海外に行くと時差を無視するわけにはいきません。
その国の標準時に時計の針を合わせることになります。
最近は時計といえば、スマホやスマートウォッチを使っている人も多いと思いますので、現地に行けば勝手に切り替わってくれます。
「針を合わせる」という表現も今は昔といったところでしょうか。

さて、今回、名古屋からマレーシアに向かいましたが、直行便はないため、タイのバンコク経由でマレーシアのクアラルンプールに行くというルートになりました。
ここで不思議に思うことがありました。
タイと日本の時差は2時間です。
マレーシアと日本の時差は1時間です。
別の国なので、このことに違和感はありません。

でも地図を見てみると

クアラルンプールはバンコクのほぼ南。
1時間も時差があるとは思えません。
・タイの標準時子午線は、東経105度線
・マレーシアの標準時子午線は、東経105度
あれ?一緒ですね。なぜ1時間の時差が?
私と同じ疑問をもった先人がおられましたので、勉強させて頂きます。

学校で学んだ知識だけだと
イギリスのグリニッジ天文台を本初子午線(0度)とし、日本の標準時は東経135度(明石天文台)と決めたから9時間の時差がある、ということになります。
当然、そこが基準ですが、日本は東西に3000キロにわたって広がっているにも関わらず、同じ時間帯で動いています。
言ってみたら「日本国ではそう決めたから!」ということでしょう。
単純に数学的に決まっているわけではありません。
マレーシアやタイも同様です。その国の歴史や事情で決まったということです。

マレー半島のタイムゾーンだけが異様に飛び出ている

タイムゾーンの地図を見るとマレーシアのところだけ異様に飛び出て、日本との時差1時間のエリアになっています。経度のみを考えるのであれば、タイと同じく時差2時間としたほうが自然な感じがしますが、そうはならないところが興味深いですね。

赤道や地理極という明確な基準のある緯度と異なり、経度には明確な基準が自然には存在しないため、経度0度の地点(本初子午線)は人為的に設定する必要がある。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

言われてみれば確かにそうで、グリニッジ天文台を0度に据えたこと自体が当時のイギリスの国力の賜物でしょう。

日本から海外へ行ってみると、「体験」が生まれ、いろいろと疑問が湧いてきます。
疑問の答えを自分なりに出そうとすると、昔、学校で学んだ記憶とつながってきます。机上で学んだだけでは何も使えませんが、体験を伴う疑問や発見とリンクすることで、、やはり何も使えませんが(笑)
でも世の中の理を知って、知識欲を満たしてくれたり、こうしてNoteのネタになってくれたり、人生が充実しますね!

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