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ガウディとサグラダ・ファミリア展に行く

現在、名古屋市美術館で開催されている
『ガウディとサグラダ・ファミリア展』
を見に行ってきた。

ガウディとは

スペイン生まれのガウディは歴史に残る高名な建築家の一人だろう。
中でも聖堂サグラダ・ファミリアは完成しないことで有名だ。
ガウディは二代目の建築家としてサグラダ・ファミリアに携わることになるが1882年の竣工から未だに完成していない。

展示会で知った意外な事実

私自身は学生時代は建築学科で学んだこともあり、ガウディのことは知っていたし、好きな建築家の一人であった。ただあまり講義で取り上げられた記憶はなく、ガウディ以後のモダニズムの建築家たち、特にル・コルビュジエが中心に据えられていたような気がする。
確かにガウディはあまりにも特異な建築家で、その芸術性の高さゆえ、工学として学ぶ学生の参考にはならないと判断されていたのかもしれない。
今も彼の作品を見るたびに、感性で生み出しているもので、誰も真似ができないものだとずっと思っていた。
真似はできないかもしれないが、感覚的に創り出していたわけではないことを今回の展示会で知った。
大きなポイントは2点

  • スペインがイスラムの歴史上影響を受けていること

  • 幾何学を基礎としていること

ガウディの作品の装飾性は一体どこから来ているのか考えたこともなかったがイスラムの影響と説明されていて納得した。サグラダ・ファミリアはキリスト教の聖堂ではあるが、モスクのような雰囲気も感じられる。
ガウディは
「『建築家の言葉は幾何学』であり、私は『幾何学者』である」
とあると言っている。
構造のベースにパラボラ(放物線)アーチを用いており、ひもを逆さ吊りにして垂れ下がっている状態を見て形状を構築している。力学的に釣り合いが取れている形状なのだ。
それらを立体的に組み合わせた実験を行っていたそうだ。
野生の勘、的なものでデザインしていたとばかり思っていたが、実はそうではなく精緻な計算の上でガウディの建築は成り立っていることを初めて知った。

もう一度、ゆっくりと

今日は幼い娘を連れての観覧だったので、じっくり見ることはできなかった。多分、ショップでの買い物を含めて30分程度だった(涙)
3月10日まで開催しているので、再度、行こうと思う。

サグラダ・ファミリアの模型

名古屋市美術館の紹介

名古屋市美術館は愛知県出身の黒川紀章によって設計された建物だ。
名古屋に来た方は立ち寄ってほしい。
科学館と公園に隣接しているので、家族連れで楽しめるのでぜひ。
名古屋市美術館の入場料がキャッシュオンリーなのがちょっとダメ。
河村市長、改善よろしくお願いします。

名古屋市美術館



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