高身長は生まれつき
地面に足がつかなくなったのは、何歳ごろからだっただろう。小柄なおばさんが足をブラブラさせながら電車の席に座っているのを見て思った。
自分は両親が身長高かったせいか、小学校卒業時で165cm、高校卒業時は173cmの身長になっていた。こうしてみると、足をブラブラさせれていた期間は平均より短かったと思う。
こういう身長を持っていると、人に会うと聞いてくる質問・意見が限られてくる。
『バスケ/バレーやってた?』『モデルになったら?』『10cmくれよ!』
こういう質問が一言二言話して聞いてくる。返答も慣れている。
だが正直、こういう質問はもうやめて欲しい。いや、しても良いが、答えは目の前にあるはずだ。
バスケ/バレーは身体能力の優れている限られた高身長保持者のみだ。君は私の腹回りが見えているだろう?目の前にある、もう少し見上げてみろ。
モデルなど勧めるのは顔をちゃんと見ておらず話しているということだ。まず顔を見てから勧めろ。そして身長だけでモデルできるなんていう考えは、モデルしてる人の苦労の踏みにじりだ。謝ってこい。
10cmやったって世界は変わらん。着るもののサイズが変わり、台所の皿洗いがキツくなるだけだ。どうしても欲しいのならそういう手術がある。それを勝手にしてくれ。
そこまで思うか?と思ってしまうかもしれないが、こちらも小学校から同じ質問しか受け取っていないので、そろそろ飽きのピーク。もっと、なんか、あるだろ!?が常に心の中でのたうちまわっているのだ。
『身長高いですねぇ』はもう褒め言葉ではなく、事実の確認。
『身長=怪力』は事実無根、君が平均より弱いだけの可能性がよっぽど高い。
内面より体のことを褒める時点で、君は体のことしか人を見ていないのか?流石に危険だぞ。
なので、将来会う人にお願いである。身長以外で自分に興味を持ってくれ。
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