ALEATORY

心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書こうと思う。

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最近の記事

無意味について

僕は何をやっていたんだろう? ふとそう思って、何もかもが嫌になってしまう、そんなときってあるよね。 やってきたことが無駄だった、評価されなかった、無意味としか思えなくなった。 そんな日もあるだろう。 しかし、そんなとき、こういうふうに思うことはできないかね? ”やってきたことが無意味だった”、その思いもまた、無意味である、と。 そう思ってみると、無意味もそんなに悪いやつじゃないと思えてくるんじゃないだろうか? ああ、無意味、無意味、無意味… 全ては無意味だ。 君はそ

    • 7/11/2023

      高校の頃、僕は毎日がつまらなかった。受験勉強もつまらなかった。公然とゆるされていた部活にしてもつまらなかった。そしてそのつまらなさを僕はどうすることもできなかった。周りにそのつまらなさをどうしてくれる人もいなかった。 僕は何も考えないようにした。そしてただ音楽を聴いていた。ウォークマンにいくつか曲を入れて。繰り返し、繰り返し、僕はその音楽を聴いていた。誰に共有するでもない、その音楽を。 今でもその音楽を聴くと、懐かしさに涙が溢れそうになる。それは僕が生まれる以前の曲だけれ

      • 困難と強さ

        いいかい、僕は決して強い人間ではない。ただ、この困難は、自分でどうにかするしかない、と知っているだけだよ。この困難さは、自分にしか引き受けられないものである、ということを知っているだけなんだ。君にこの困難を打ち明けたところでどうにもならないし、君が僕と同じ強さにおいて、その困難を引き受けることはできないんだ。他人だからね。

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        • 吐きそうではある。

          吐きそうではある。 挫けそうではある。 逃げ出したくはある。 投げ出したくはある。 しかし、僕は大人になりたい。 寛容な大人になりたい。 だから、ともかくも やろうじゃないか どんな帰結となるか やってみなきゃわからないからね

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        • 1000文字日記
          2本
        • 旅行記
          3本

        記事

          本当の事を言おうか

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          本当の事を言おうか

          粉砕機

          いやましてゆく 悲しみが、 虚しさが、 いやましてゆく 潮が満ちるように 陽が沈むように 広葉樹が色づくように あれは一つの夢だった、 夢は現実になることがなく、 夢のまま、決して覚めることがないのだ 夢と現実の齟齬が、 ゆっくりと回転する、 しかし十分なトルクを備えた 巨大な粉砕機となって、 僕の心を砕こうとしている 僕はそれを眺めている しかし、滑って思うように砕けないのだ。 もどかしく思いながら、 僕はそれを眺めている

          暴力はよくないが、腐った体制もよくない。 問題は、どちらがどれくらいよくないか、だけど、僕はそれを知らない。

          暴力はよくないが、腐った体制もよくない。 問題は、どちらがどれくらいよくないか、だけど、僕はそれを知らない。

          10/13

          思えば、小さい頃から、周りの目を気にしてビクビクしていた。 小学校のとき、先生に怒られないように優等生として振る舞おうとしていたのをよく覚えている。 誰かが怒られていると、自分も次に怒られやしないかと、ビクビクしていた。 登校中に、宿題か何かの先生への言い訳を考えていたのをよく覚えている。 あれから数十年が経った今でも変わらないこの心理的作用は、目上の人や上司などに対して強く生じる。自分を賢く見せよう、よく見せようと思ってしまうのである。 自分で自分を認めてあげることがで

          故郷

          遠くで鐘がなっていた。それは僕には関係のない鐘の音だった。時計を見ると17時だった。いつから無関係になってしまったのだろう。この懐かしい鐘の響きに。それは数え上げればすぐにわかることだ。しかし、僕には実際にそれを数え上げる気力はなかった。 僕はバスに乗った。ほとんど乗客のいないバスに乗って、僕はどこか遠くへ向かっていた。目的地はまだまだ遠くだった。ときおり、広い窓いっぱいの海が見えた。海は穏やかで、太陽光は最後のきらめきで僕の目を射った。僕はその眩しさを懐かしく思った。

          憂鬱な夜に

          何もかも憂鬱な夜に、 ウイスキーを飲もう、 タバコを吸おう、 音楽を聴こう、 散歩をしよう、 変わらない現実、 それを歪めるために。 非難するために。 憤然新たに、 徹底的に、

          憂鬱な夜に

          拒絶、そして受容

          拒絶のかたち それは卑下であり、尊大 自分とは異なること、その点に全ての差異の原因を負わせる 受容のかたち それは人間として対等であるということ 自分とは異なること、その点にさやかな共通項を探しだそうとする試み

          拒絶、そして受容

          すすめ、スイッチバックしてすすめ

          すすめ、スイッチバックしてすすめ 勾配は急なのだ それはあらかじめわかっていたことだ すすめ、スイッチバックしてすすめ 視点を変えろ 緩やかな道を探せ すすめ、スイッチバックしてすすめ 戻ることを恐れるな 確信を持って戻れ すすめ、スイッチバックしてすすめ 勾配は急なのだ それはあらかじめわかっていたことだ

          すすめ、スイッチバックしてすすめ

          卒業文集

          お盆に実家に帰省したぼくは、懐かしいベッドの上にあぐらをかいて、卒業文集をパラパラめくっていた。特に意味も理由もないが、久々に眺めようという気になっただけだった。 幼稚園の頃のぼくの文集は無邪気だった。われながらよく書けていると思った。 最後の一文の意味はなんだろう。なぜレンガの家なのだろう。そう考えたが、ふと、3匹の子豚の影響かもしれない、と思った。そう思うと、当時の自分があどけなく感じられた。子供の頃はたくさん絵本を読んだものだった。まだ、押し入れのどこかに眠っている

          卒業文集

          不条理の前でぼくらはなにができるか?

          現実には、自分自身ではどうしようもできないことがある。いくら頑張ったって、どうにもできないことがある。このことは事実であるのに、これを認めてしまうことに対して、抵抗があるのではないだろうか?友達との会話で、こんなことを言ったら、運任せの態度であるとか、投げやりな態度として受け止められてしまうことだろう。 しかし、本当にこのような態度、つまり、不条理を認めてしまうことは、冷笑的で投げやりな態度なのだろうか?ぼくは違うと思う。なぜなら、不条理を認めることは、"何もしない"という

          不条理の前でぼくらはなにができるか?

          今のテレビ番組に決定的に欠けていること

          今のテレビ番組、とりわけバラエティ番組のテンポが著しく悪い。間伸びしすぎている。同じカットを何度も繰り返し見せられ、煽りに煽った挙句、コマーシャルに入る。ようやくコマーシャルが終わったかと思うと、再び同じカットを見せられる。"もうわかった", "勘弁してくれ"とツッコミを入れざるを得ない。イライラしてくる。 例えば、こんな一幕。地方の有名なレストランを紹介するコーナーがあり、そこでの名物料理が伏せられたまま、ヒントがいくつか出されていく。全てのヒントが提示され、さあ、その料

          今のテレビ番組に決定的に欠けていること

          2023/9/7

          前の日記は4/21だった。気がつけば、4ヶ月以上の間、日記をつけていなかった。そんな暇がなかったからだろうか。それとも飽きたからだろうか。まあ、そんなことはどうだっていいことだろう。しかし、また日記をつけようと思った、そのことについては、多分なりとも今の自分の心境が関係していることだろうから、考えるべきかも知れない。 ときおり、どこか遠くへ行きたい、自分のことを誰も知らない世界へ行きたい、と思うことはないだろうか。ありとあるしがらみを捨て去ってしまう。それは"軽さ"への志向