Alen

初めまして。三度の飯よりNetflixが 好きなAlenといいます✨ …

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初めまして。三度の飯よりNetflixが 好きなAlenといいます✨ ヨーロッパの街並み文化も大好きです。 日々感じたことや日常などのエッセイ、心が揺れた映画や海外ドラマなども書いていきますのでお時間がある時にでも見ていただければ光栄です…!

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  • 【日々感じたことや思うこと。日常】

    こちらでは私が日々感じたことや思うことをまとめています❗ 全て無料で読めますので暇潰し程度にでも読んで頂ければ光栄です❗

  • 創作したものたち

    頭の中に、ぽつぽつと浮かんだものを、拙いながらに言葉として具現化したものたちです。お時間にゆとりがある時にでも、読んで頂けるとほんとに嬉しく思います。

  • 【おすすめの海外ドラマ、映画】

    私がおすすめしている、映画や海外ドラマをまとめています😄 全て無料で読めますので暇潰し程度にでも読んで頂ければ光栄です❗

最近の記事

たとえ季節に置き去りにされても。

最後に文章を書いてから2ヶ月が経った。 この真っ白な投稿画面をみるのもほんとに久しぶりで、初めてnoteを書いた時のような変な緊張感に駆られた。 あれ、どうやって書いてたんだっけって思ってみたり。 まだ4行しか書いてないのに、下書きに放り込んでみたり。 やっぱ定期的に書いてないと、駄目なんだなって思った深夜3時。 * 今年の2月からフルリモートになったこともあって、この3週間は一歩も外から出なかった。好きなものだけを集めて、限りなく居心地を良くした根城に、まるでヤ

    • 心音は雨の音、雲のように移ろいでいくもの。

      昨日は、久しぶりに雨が降った気がする。なんとなく。 うららかな春の陽気は、どこか片隅に追いやられたかのように昨日は肌寒く、空は暗くて冬空を思わせた。 揺れる電車。人の声。ビルの群生林。いつもの景色に、いつもの音。 そんな中で久しぶりの雨はどこか非日常な空間を思わせる。ぽつぽつ降る雨は地面に脈を打ち、辺り一面は雨の匂いに包まれて、しんとする。 雨が好き。ずっと前から。 傘を持つ手を少し震わせながら、友人の待つカフェへと向かった。会うのは数年ぶりだった。友人は仕事で北海

      • 【小説】5度目の朝は、キミの隣で寝かせて。(最終話)

        夜が満ちていた。校庭の照明は数時間前に落ち、全てを呑み込みそうなほどに真っ暗で深く、夜の海にすらみえた。頭上には幾つもの星が煌めき、私達の鼓動と共に呼吸している。 「綺麗だね。」 屋上のコンクリートの上に寝転び空を見上げていた莉奈が口を開いた。 「うん…そうだね。こんな風に星をみるの久しぶりかも。」 私達はずっと屋上で話し続けていた。今までのこと、そしてこれからのこと。日の出と共に莉奈の心臓が止まったあとの機械の使い方からタイミングまで、全てを聞いた。 あと数時間もすれば

        • 【小説】5度目の朝は、キミの隣で寝かせて。(3)

          「行ってくるね。」 私は玄関で足早に靴を履き、勢いよく家を出た。気をつけて行くのよという母の声が背中から追いかけてくる。 母のおかげで私の心は晴れやかだった。顔を上げると、私の心と同じくらい雲一つない秋晴れの空が広がってる。莉奈にもう一度謝って、今日こそ私の気持ちを伝えよう。そう考えただけで鼓動が早くなる。 頭の中で浮かべた言葉を、消してはまた浮かべた。波打ち際に書いた文字を寄せては引く波に掻き消されようと何度も向き合う子供のように、私も莉奈への思いと向き合っていた。

        たとえ季節に置き去りにされても。

        • 心音は雨の音、雲のように移ろいでいくもの。

        • 【小説】5度目の朝は、キミの隣で寝かせて。(最終話)

        • 【小説】5度目の朝は、キミの隣で寝かせて。(3)

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          【小説】5度目の朝は、キミの隣で寝かせて。(2)

          莉奈は3年前のあの日まで誰よりも明るかった。アルビノの体質で生まれた莉奈の白い肌は、莉奈が屈託なく笑う時だけぱっと明るく染まる。その笑顔をみているだけで私は幸せだった。 でも、いつからか莉奈のことを友達として見れなくなった。 好きになってしまったから。 莉奈のことを。 その気持ちは罪悪感に駆られた今も変わらない。私は、昔からずっと莉奈のことを愛してる。 * 賑やかだった教室は、授業が始まると静まり返っていた。 1限は世界史。みんな黒板に刻まれた歴史を目の前のノートに必死

          【小説】5度目の朝は、キミの隣で寝かせて。(2)

          【小説】5度目の朝は、キミの隣で寝かせて。(1)

          「ねぇ、起きてる?」 東雲が綺麗にみえる学校の屋上で、私の耳元に彼女が囁いた。甘く柔らかな声が、私の心と二人の間の空間を灯す。 思わず目を開けると、薄明かりで何色にもグラデーションされた空でさえ更に彩りが加わった気がした。でも、その時の私は言葉を発することが出来なくて、ただ頷くことしか出来なくて、ゆっくりと視線を落とした。 「もうすぐ日が昇る。そろそろいこっか。」 彼女の言葉が、私の肩を小さく震わせた。まだ17年しか生きてない私でも、一日の始まりをこれほど疎ましく思う

          【小説】5度目の朝は、キミの隣で寝かせて。(1)

          小さな手のひら

          静けさが満ちる夜。私は海辺にいた。さざ波が耳を慰め、寄せては引く波が砂を巻き上げ、ただ落ちていく様をじっとみていた。 実際には、現実の海辺じゃなくてYoutubeで見つけた海辺の動画をぼぅっとみてた。今日はもう、すぐには眠れそうになかったから。せめて寝る前だけでも自然の音に身体を預けたかった。 最近は、テレビを付けてもYoutubeをみててもロシアがウクライナに侵攻したニュースばかり。胸が痛くなる。戦争は何も生まない。戦争に勝者なんていないのに、人はどこまでも強欲で傲慢な

          小さな手のひら

          明け方と追憶、コーヒーの苦みはいつの日か…。

          AM4:14。ほわりと灯った間接照明だけが、室内を飴色に照らす。季節が季節なら空が白けてきてもおかしくないこの時間、今日はまだ夜の帳は降りたまま。こんな時間になっても未だ眠れず、くらげみたいにふわふわと長い夜を彷徨ってる。 年始早々大変な目にあい自宅療養中で全く身体が疲れてないせいか、瞼を閉じても遠い小さな記憶が頭に浮かぶだけ。 まだ身体も心も幼かった頃、家族で訪れた川辺で初めてカワセミという鳥をみたこと、初めて清流に連れていってもらい川遊びをしたこと。普段なら中々思い出

          明け方と追憶、コーヒーの苦みはいつの日か…。

          新年の空気を吸って吐いて。

          あけましておめでとうございます! そしてほんとにお久しぶりです。何ヶ月ぶりなんだろう…。たぶんこうしてまともに記事を書くのは、2ヶ月とかそれくらいぶりな気がします。 年末は、とにかくバタバタしていてnoteを開く時間も極端に減ってしまいました。皆さんの記事にもなかなかお邪魔出来ずでした…。でも、これから当分の間は時間の余裕もあるので、また以前のようにこの心地いいnoteの海にどっぷりと浸りたいと思います。 ほんとなら、新年のご挨拶ももっと早く書きたかったんですけど、新年

          新年の空気を吸って吐いて。

          金曜日は、陽が落ちてから一日が始まる気がする。 深夜から朝方にかけてみた『ペーパーハウス』の最終章、最高すぎた…。 興奮で未だ眠れず、まだ長い一日の最中…。 拙いながらに、このドラマの魅力を綴ったので、もしお時間にゆとりがあれば是非。 https://note.com/alensdiary/n/n2b1b084e117c

          金曜日は、陽が落ちてから一日が始まる気がする。 深夜から朝方にかけてみた『ペーパーハウス』の最終章、最高すぎた…。 興奮で未だ眠れず、まだ長い一日の最中…。 拙いながらに、このドラマの魅力を綴ったので、もしお時間にゆとりがあれば是非。 https://note.com/alensdiary/n/n2b1b084e117c

          【MY NAME偽りと復讐】に心をがっしりと掴まれた。

          "人が何かを成し遂げる時、何を犠牲にし、その為に自分はどこまで出来るのか" この問いかけを目や耳にすることは多々ある。ビジネス誌や哲学書のような本なのか、あるいはテレビや映画としての映像、有名人が投げ掛けてくる言葉。このドラマもそうだ。物語の根幹であるこの問いかけを、作品を通して何度も訴えかけてくる。 そしてこのドラマにおいて、何かとは最愛の父を目の前で殺された復讐であり、少女は自分の名前と人生を捨てた…。 マフィアに在籍する父を持つ一人の女子高生ジウ。父の仕事以外は、

          【MY NAME偽りと復讐】に心をがっしりと掴まれた。

          終電の小窓からみた景色は、三原色でも表せない

          朝。ずっと大切に育てていたパキラが枯れた。 前々から弱っていたから、そろそろかと思ってたら今日がその日だった。一枚、また一枚と乾ききって落ちた葉を、部屋の中を霞める加湿器の蒸気がそっと湿らせる。 『藍色』 昼下がり。仕事の打ち合わせがてら、数年ぶりの友人と会った。 会話に出てくる懐かしい名前と共に、かつての記憶が朧気に頭の中で沸き上がってくる。中には海外へと旅立ち、遠い異国の地で家庭を築きあげ生活の拠点とし、中々会えない友人の話も…。インスタの投稿を見返しただけでは、

          終電の小窓からみた景色は、三原色でも表せない

          金木犀は記憶の中で…。

          都会はいつだって閉鎖的だ。ずっとそう思ってた。 同じマンション内でエレベーターで出会ったならまだしも、エントランスで同じマンションの住人に出会った場合、あいさつすら交わすことはない。上の階に誰が住んでるか、もっといえば隣の隣に住んでる人ですら顔も知らない。 友人、知人、家族。ただでさえ多い人混みを都会の喧騒に包まれながら歩いていると、それ以上の人間関係は極力構築したくないと、思うものなのかもしれない。 少なくとも数年前まで私はそう思ってた。隣人達と出逢うまでは。 *

          金木犀は記憶の中で…。

          とりとめもない日常の欠片

          今日はタイトルにもある通り、ほんとにただの日常の欠片を拾い集めただけの様なものです。なので、もしお時間にゆとりがあれば読んで下さると嬉しいです。(まあ、今日はっていうより、だいたいいつもそうなんですけどw…。) * 『人が熱意込めて作りあげたものは、どんな形であれ光輝く』 改めてこう思わされたのは、気だるさと虚無感に押し潰されそうな、ある日の夜だった。 時々襲われる。いいようのない虚無感に。連日の仕事の忙しさに睡眠時間を無視して取り組み続けたせいなのか、それとも周期的

          とりとめもない日常の欠片

          それはコーヒーに注がれたミルクが溶けこむように…。

          その日訪れた行きつけのカフェは、満席だった。 正に老若男女という言葉が当てはまり、大学生のような子達から老夫婦まで、幅広い年齢層がその日の店内を埋めていた。 外装は、どこにでもあるような、ありふれたカフェ。でも店内には、至るところに観葉植物が置かれ心地いい音楽が耳を慰める。テーブル席が6つにソファー席が3つ。夕暮れ時になれば、茶色いソファーは琥珀色に染めあがる。オフィス街の端に位置するその店は、外とは別の時間軸にいるみたいにゆったりとした時間が流れてる。 家に何種類も観

          それはコーヒーに注がれたミルクが溶けこむように…。

          ゆらりゆらりと揺蕩いながら

          また3週間が空いた。 都会の喧騒が夕闇に溶け込む中、人で溢れた駅のホームで携帯に目線を落として、いつもの様に膜を張る。開いたnoteの投稿画面をみると、こう書いてる。 2021年9月11日19:31。 最後に投稿した日からもう3週間も経ったのかと思うと、濁流のように流れる月日の経つ速さが怖くなる。 始めた当初は、「最低でも週に5日は書こう!」と意気込んで始めたこのnote。でも、いつからか投稿する間隔は徐々に長くなり、今の投稿スタイルに落ち着いた。書きたい時だけ書く。

          ゆらりゆらりと揺蕩いながら