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キャバ嬢が教える中洲グルメ&同伴マナー

さてキャバ嬢たるもの同伴出勤は必須。
しなくて稼げる子もいますが、私は「同伴バック」欲しさに積極的に同伴出勤してました。


同伴におすすめなお店って?

「お客さんとご飯ってまずどこ行くのが正解?」
ええと、それではまず絶対おすすめしないお店は
『コース料理』一択です。
無論、しゃれた焼き鳥屋さんのコースでもアウトです。
同伴でご飯を食べるときは料理を1品ずつ注文、腕時計をチラチラ見ながらちょっと早すぎるくらいで切り上げてキャバ出勤GOです。
コース料理だと、途中で切り上げてお会計できないし遅刻するとバックなしになっちゃって勿体無い!
私がよく行っていたのは
・西中洲のお鮨
・春吉にあるお鮨
・中洲にある創作居酒屋
・シャレオツイタリアン居酒屋
もちろんお店に近ければ近いほど楽です。

お店の女の子で
「西区でコース料理食べてタクシーで来たんだけどもう遅刻するかと思った〜!!しかも移動時間も含めたらめっちゃコスパ悪い最悪!」
とブーブー文句いいながら着替えている子もいました。
移動時間も含めて同伴。
「このお客さんといたらめっちゃ楽しい!」と思う人となら昼間っからキャナル行ったりニトリでお客さんが探すテレビ台を一緒に見に行ったりしました。
そのお客さん曰く、
「会社だと自分は後輩と上司しかいないし、家族も遠方。
この年で独り身だとなんか気軽に話せる人がいないんだよね」
とのことで私は色恋ではなくお友達営業してました。

普通に食べてたら太るから!

男はいっぱい食べる女の子が好き!
だけど
おデブちゃんは嫌い!
悲しいかな、これが世間一般のご意見です。
とはいえ同伴で「ううん、私はちょっとでいいの」「少食だからもういいかな」なんて言ってお客さんのテンションをだだ下がりさせてしまったことがあります。
でもこれ以上食べると太るし、
この後タイトなキャバドレスを着たらお腹ぽっこり出てフリー客についたときの印象が悪くなっちゃう。
なので私は同伴が決まっている日は
8:00 コーヒー
9:00 大学講義開始 ガムを噛む
12:00 ガムを噛む
18:30 同伴
というように実質夕方まで何も食べずにコーヒーとガムで過ごしていました。

不思議とコーヒーを飲むとお腹がぽわんとして空腹が紛れるし、
口寂しいのはガムで誤魔化せていました。
それに二日酔いで朝〜昼は食欲も失せてお腹も壊してたから
若干痩せる→同伴で体重戻る→飲酒→若干痩せる
のループ生活。
身体には悪かったけど『若さ』ゆえにできた生活でした…。

予約は私?それとも客?

さて、そもそも同伴が決まったら予約するのは私?それとも客?
バックれ防止に初めのうちは客にまかせましょう。
そして「こいつは大丈夫そうだな」と思ったら
「いつも予約してくれてありがとね!今度から私がするね💌」と選手交代していました。
ネット予約でポイントが貯まるとこから予約をしていたので、
結構ホクホクでラッキーラッキー🤞なんです。


同伴では尽くす女に
私は同伴中、『尽くすオンナ💓』やってました。
うん、だってね、多様性の時代でお酌を女性に強要できない時代。
指名してくれているおじさまは生粋の昭和生まれ。
時代の移り変わりとはいえ、
せっかく『キャバ嬢』とご飯食べているのに
大皿の料理を取り分けてくれない、お酒が空になっても放置
なんてちょっと寂しいよね…と思ったから
・サラダ、鍋、大皿の料理は絶対私が取り分ける
・グラスが空になる手前で飲み物を聞く
と言う古風な女をやっておりました。
また、私はプライベート中のご飯では絶対やらない「ご飯が美味しい200%の顔」をちゃんと出してました。
「やっぱりね、年を重ねると食べられるものが少なくなってくるし胃が弱くなってくるんだよね」と寂しそうに言っていたおじさま。
そういう方を喜ばすには美味しそうに食べるのが一番なの。
お会計の後に
「美味しかったぁ!ご馳走様でした!」
って腕を掴んでウキウキでお礼を言うまでがセットです。


憧れたウルフギャング

キャナルシティのホテルにあるウルフギャングに憧れて恋焦がれていた時期がありました。
いつか絶対行ってみたぁい!
行こうと思えばいつでも行けるけど、
気を遣うお客さんと行っても全然味わえないよなぁ…と諦めていました。
そしてやっと『ウルフギャングへ一緒に行ってもおかしくない気を遣わなくて良いお客さん』と出会い、初体験。
ステーキということもあり、
お腹ぽっこりが怖い私は2日間なにも食べない状態で行きました。
中洲だと
<若い女の子とおじさま>が
一緒にご飯を食べててもなにもおかしくない、
というか周りを見渡してもそういう同伴客ばっか。
だけど一歩外へ出れば
「え?あれ絶対キャバだよね」
「でもキャバにしては地味じゃない?」
「じゃあ援助交○?」
となりかねません。
そのため金銭的に余裕があり年齢不詳なお客さんと店内へ。

初ウルフ、芋キャバだった私は超ウッキウキ!
ステーキ美味し〜!
お肉好きなだけ食べてやる〜!
マッシュポテトもスパークリングワインも最高!
と堪能し尽くして初体験を終えました。

ただね、悲しいことに2回目、3回目となるうちに
初めての感動やメニュー選びの楽しさも無くなってしまいました。
あれだけはしゃいでお肉をうまうま食べていたのに
もう私も客もステーキ耐久お食事会になってしまい
「次は何か記念日とかに行こっか」
と使用頻度を年1に落とすことになりましたとさ…。
中洲卒業をしてからは一度も行っていません。
もうあの頃みたいにたくさん食べることはできないけど
思い出の場所だから、
いつか聖地巡礼として行きたいなと思っている今日この頃。


可愛いのに遅刻魔なリサちゃん

2人のお友達同士できたお客さん、
私と同じお店のリサちゃんを指名でよく利用してくれていました。
「4人で同伴しようよ」とのお誘い。
お客さんが予約をしてくれて
いざ当日。
私は15分前に到着しお店の前でお客さんを待つことに。
「もう来てたの?」と嬉しそうな顔でお客さんと合流しましたがリサちゃんが来ません。

「もう予約の時間になるし、中で待っとこっか」
とリサちゃん指名客の一言で先に食べ始めることに。
結局リサちゃんは30分遅刻で登場。
雰囲気はちょっと重い…?と言うかリサちゃん指名客の機嫌悪そう…。

そう、リサちゃんは顔が可愛いのに
「遅刻魔」×「全然悪いと思ってない!」
そういう子だったんです。

「客と一緒にいる時間マジでクソ〜」とよく言っていたけど
遅刻するのは良くないよ…。

『顔が可愛い、だけど遅刻して当たり前』
リナちゃんはだんだん待機席にいることが多くなり
いつの間にか退店してしまっていました。
やっぱりね、マナーはお昼働いている方の常識に合わせた方がいいんだよね。
一緒にいて楽しい、
ワンチャン恋人になれそう、
と思ってもらえたのに『非常識』と言うレッテルが一度でも貼られてしまうと
興醒めさせてしまいます。
たかが同伴、
されど非常識な子が足切りされてしまう同伴なんです。


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