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イスラエル人なぜ英語を話す?

イスラエルの公用語はヘブライ語、アラビア語となっていますが、多くの人が英語を話します。なぜでしょうか?

わたしは単純に、必然的に話したり聞いたりする機会が日本より多いからだと思います。そのきっかけとしては以下を挙げます。

① ビジネスで使うツールだから
② 移民大国
③ 映画の吹き替えをしない
④ 英語で行われる授業がある
⑤ 徴兵を終えた後の海外旅行

①イスラエルの市場は小さいため海外のマーケットに注目します。そうなると必然的に英語を使うことに。実際にわたしが全員イスラエル人の会議に参加させてもらう時は、みんな流暢な英語で会議を進めてくれます。

②イスラエルは移民によるダイバーシティなため【ヘブライ語を中心としたバイリンガル以上が普通】です。そのため他言語に抵抗がないように感じます。英語圏生まれのユダヤ人も多く働いたり、移住しているし、国外でもビジネスでアメリカのシリコンバレーや金融系を中心に働く人も多いです。

③イスラエルの映画館やテレビで海外映画を観るとき、吹き替え版をあまり見かけません。(あったらごめんなさい。)もちろん字幕はヘブライ語ですが、音声はオリジナルのままなので耳が慣れるようです。

これは私がキブツにいた時に聞いた話ですが、南のあるキブツにはスペイン語を話せるイスラエル人が多くいるそうです。なぜかというと、みんな子供の頃よくスペイン(南米?)ドラマを見ていた時に、吹替がされていなかったため、耳で拾ってそのうち覚えてしまったとこと。そこにまた南米の若者がボランティアで来て長期滞在するため、継続的にコミュニケーションを取る機会があります。縁があってそのままキブツ住民と結婚して移住する人もいます。

私がいた北のキブツBar'amにも、アルゼンチン、コロンビアなどから移住した20歳代の若者が多くいました。フレンドリーでとてもいい方が多かったです。

④高校を卒業した知り合いの娘さんによると、高校・大学では普通に英語の授業があるそう。日本も100%英語でディスカッションする授業が早くからあれば鍛えられるかもしれません。(そのぶん国語力もあげる必要あり!)

⑤多くの徴兵を終えた若者は海外旅行に出かけます。旅では英語は必然的に使うし国際経験もできます。

日本も母国語とアイデンティティを大事にしながら、ツールとして英語や他言語を操れるようになれば、視野をもっと広く持てるだろうなと思いました。


池田

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