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のうこうそく

一昨日の早朝の事。



お袋の入所している施設からの電話。



『遂に逝ったか!』



と思って、電話に出たら…

「脳梗塞の疑いがあるから救急搬送するので、直ぐに保険証持って病院に行ってください!」

とのこと。


しかも、めっちゃ遠い病院...



高速に乗ってナビで向かうと、インターチェンジで道間違えて、病院手前で、「今何処に居られますか?」って電話が施設から入るし…



後で聞いたら、救急搬送された病院は周辺で一番の脳神経外科病院だそう。

だけど、距離がね…



土曜日だから、一般外来の合間を縫っての医者の説明なので結構待たされた末に見せられた事実...




診察室に入って、直ぐに目に留まったMRIの画像...


右脳がほぼ真っ白...


しかも、親父と同じ右脳。


親父の時より酷いので、聞かなくでも分かる位。


医者の説明では4時の巡回では異常はなかったそうだが、恐らく脳梗塞発症後4時間は経過していると思われ、手術をするかどうかの判断だったが高齢の為、リスクを取ってまで手術はしなかったとのこと。


その結果、左麻痺、言語障害、嚥下障害は否めない。

栄養摂取に関しても経管栄養。



親父は大動脈解離からの脳梗塞だったが、内容は全く同じ。

なので、末路は分かっている。



医者には積極的な延命は望まないとキッパリ。


直ぐに入院。

期間は2,3週間を想定。

その後は恐らく、元居た施設には戻れないだろうと言われ、療養型の病院だと思われると…


その後も代わる代わるに看護師から説明を受け、数々の書類にサイン。

中でも延命に関する書類に関しては何度も聞き返されたが、医者にも伝えたように「積極的な延命は望まない」と言う姿勢は崩さなかった。

ただ、病院に迷惑が掛からないようにとは伝え、都度相談しますいう事になった。



面会に関しても制限が付けれるとのことで俺と彼女だけに限定した。




ここまで、何の感情も湧かなかった。

淡々と説明を聞いて、事務的に受答えしている自分に驚く。




もう、親には何の感情も湧いてこない…




そのことに気付いた自分が少しだけ悲しかった。

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